ロード・ジム 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集3

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309709673
ISBN 10 : 4309709672
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

航海士ジムは乗り組んでいた老朽船が沈没の危機に見舞われた時、800人の乗客を船に残し船長らとボートで脱出してしまうが…。「闇の奥」の作家が放つ、海洋冒険小説の傑作。待望の新訳決定版。

【著者紹介】
ジョゼフ・コンラッド : 1857‐1924。ロシア領ポーランド生まれ。幼少期を、祖国ポーランドの独立運動に参加して逮捕された父の流刑先で過ごす。その後父母が次々に亡くなり、11歳で母方の伯父に引き取られる。16歳のとき、船乗りに憧れてポーランドを去り、フランス商船の船員となる。1878年20歳でイギリス船に移り、28歳でイギリスに帰化。英語を学びつつ世界各地を航海したこのころの見聞が、作品に大きな影響を及ぼすこととなる

柴田元幸 : 1954年、東京生まれ。東京大学卒業。現在、東京大学教授。雑誌『モンキービジネス』責任編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    ジムをここまでにしたものは何か。自らのhonorを自ら汚した事に対する後悔や屈辱感だろうか。船乗りには船乗りにしかわからないことがあるのだという気がする。遠洋に出て、果てしない海の大きさと恐ろしさに追い詰められ、他民族と触れ合っても同化はできない。異分子であることをよくわかっているが故に感じる疎外感。自国に帰っても、共有者のいない経験。元はイギリス人ではないコンラッドにはそれは更なるものであっただろう。船乗りから詩人や哲学者はきっとうまれる。メルヴィルとコンラッドは、互いの作品をどう評価するだろうかと思う

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    高潔だと思っていたジムに起きたことはセウォル号の事故を思い出させる事だった。しかし、無意識に飛び乗ってしまったジムに対し、責任をなすりつけ合う船長達の厚顔さに腹が立つしかない。神もいなく、一番、信頼していた自分自身すらも信じられなくなったジムの贖罪。コーネリアスの養女である娘が虐待するコーネリアスから離れない理由に、父が憎くて苦しめてやろうとしていた頃の自分の心境と重なって苦しくなった。そして自分の罪を告白したジムに対する「あなたは不実な人です!」という言葉には余りの融通の聞かない純粋さにイラっとしたり。

  • 白のヒメ さん

    良心に背く行為をし、他者を多数見捨てた過去を持つ主人公。過ちを犯した文明社会を逃れ、自分の居場所を探して彷徨う。白人という立場を捨て、未開の地で新しい人生を手に入れたと思いきや、やはり自分の良心は全てを許してくれてはいなかった・・・。非常に納得のいく結末。そして、ジムの自分の弱さとの葛藤にも凄く頷ける。彼は決して悪い人間ではないからこそ、生きるのが辛かったのだ。読後、人の命を預かる立場の船乗りにだけはなるものじゃないと、小心者の私はしみじみ思った。K国のあの船長のニュースを思い出す。

  • 空虚 さん

    @本書の主題のひとつである、沈みゆく船パトナ号から、多数の乗客を残しつつ自らの手で飛び降りた船員ジムの行動から、人間の両義性について、極限における人間の行為からその人格を導き出すことは果たして正しいのか?などと色々と考えることはあるけれど、むしろ興味を惹かれるのは、果てしなく続く物語のダイナミズムについて。当初、短編として構想された物語は、迷路みたいに複雑に入り組んだ構文を積み重ねつつ、「雲のかかった」物語をより朧げにし、まるで作者の意図に反して独りでに膨張してゆくかのよう。

  • 秋良 さん

    飛び降りるつもりは無かったのに飛び降りてしまった、本当の自分はもっと高潔なはずなのに、下劣なことをしてしまった……誰もがそれを忘れても、自分だけは覚えている。ジムはどうも捉えどころがない。船乗りがみんな個性的で、コンラッドの実体験が参考になってるのかもしれない。

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