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世界文学全集 2-03

Natsuki Ikezawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309709550
ISBN 10 : 4309709559
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

インドの大地に身を委ねた若き技師と下宿先の少女の恋を描いた、タブーを超えて惹かれ合う男女の悦楽の神話「マイトレイ」と、壊れゆく夫婦の関係を緻密に描いたイタリア文学の傑作「軽蔑」の2作を収録。〈受賞情報〉毎日出版文化賞企画部門(第64回)

【著者紹介】
ミルチャ・エリアーデ : 1907‐86。ルーマニアの首都ブカレストで生まれる。十代から小説や評論の執筆に励み、28年インドの宗教・哲学を学ぶためコルカタへ留学。そのときの体験をもとに、33年、『マイトレイ』を発表し、ベストセラーとなる。その後『令嬢クリスティナ』『ホーニヒベルガー博士の秘密』などの小説執筆を続ける一方、宗教学の重要な著作をつぎつぎに発表し、世界的権威として活躍する

アルベルト・モラヴィア : 1907‐90。1907年ローマに生まれる。幼くして骨髄カリエスを病み、長く療養生活を送る。29年、最初の小説『無関心な人びと』が成功を収め、脚光を浴びるが、ファシズム政権下では執筆を制約される。41年、作家のエルサ・モランテと結婚。戦後は旺盛な創作活動を再開し、『軽蔑』のほか、『めざめ』『ローマの女』『孤独な青年』といった傑作を発表。59年には国際ペンクラブ会長に就任する。その後も長篇のほか、短篇集、評論、インタビュー、紀行なども数多く残す

住谷春也 : 1931年群馬県生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。ブカレスト大学文学部博士課程修了

大久保昭男 : 1927年生まれ。東京大学文学部卒。イタリア・フランス文学の翻訳家・評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    世界文学全集完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11684481?sort=book_count&order=desc 第十五弾U-03、漸く半分(15/30)まで来ました。本巻は、ルーマニア&イタリアの男性作家のカップリングでした。オススメは、ミルチャ・エリアーデの『マイトレイ』です。 続いてU-04へ。 https://www.kawade.co.jp/np/special/3677774465/

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    責任を取る心構えもなく、周囲に流され、女心を理解できない(または自分の価値観などで照らし合わせているのでズレている)情けない男達の物語集。「マイトレイ」の展開に既視感を覚えていたらそうだ、森鴎外の『舞姫』だ!『舞姫』同様、作者の実体験だと知ってますます、ドン引きしました。そして姉の恋を応援しただけなのにそれが彼らを永遠に引き離す事になって悔やみ続けて死んでしまったチャブーは、『贖罪』のブライオニーとは対の人物なので余計に胸が痛む。『軽蔑』は本当に情けない夫だね〜。ゴダール監督の映画作品も観たくなりました。

  • 三柴ゆよし

    「マイトレイ」読了。特権意識丸出しのヨーロッパ人青年と神秘的なインド人美少女との愛と別離……という聞くだにげんなりさせられる粗筋にもかかわらず、率直に言って抜群におもしろい小説である。語り手アランにとって、マイトレイとの恋愛を含むインドでの生活は、粉砂糖を散りばめたかのような、甘美な記憶のなかにある。その意味でこの小説は、エリアーデの経験に基づいているとはいえ、日本的な文脈における私小説というよりは、あくまで彼が得意とする幻想小説を髣髴させる筆致で描かれていて、しかもそれがアホのように大仰で笑える。(続)

  • ぺったらぺたら子 

    マイトレイの瞳はソラリスの海のよう。前触れも理由もなく不規則に気まぐれにくるくるときらきらと揺れ動くかに見えて、それはただ文化の違いによる感受性の違いなのかそれともそれだけではないのだろうか。どこまでも甘く濃密な愛、個を超えた想像だに出来ぬ程の全き愛の結合は、神との結合でもあり、語り手のみならず読み手をも惑わせ狂わせる。ほぼ実話でありながらもそれは著者にとって神話世界の実体験なのだ。伝統や信仰や規範の揺るぎなさにとって、個だの愛だの自由だのは吹けば飛ぶ様なものでしかなく、つまり父母の愛も個を超えている↓

  • 秋良

    インド版舞姫とも呼ぶべき「マイトレイ」。文化が違えばジェスチャーが表す意味も違う。文化が違っても気持ちを通わせることができる。これは現代も同じ。所々で白人優位主義が鼻につくも、これはそういう時代だったから仕方ないこと。自伝的な「軽蔑」。(本人的には)急に妻からよそよそしくされて混乱する主人公。いやその「〜してあげたのに」って恩着せがましいのすごいムカつくんだわ。しかもヤることはヤるのかよっていう、それもムカつくんだわ。オデュッセイアの解釈と展開がリンクするのが面白い。

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