仇討ち物語 春陽文庫

池波正太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784394904243
ISBN 10 : 4394904242
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
追加情報
:
284p;15

内容詳細

「―“かたき討ち”の物語はいくつもある。…逃げるほうも苦しいが、追うほうも苦しい。…二十年、三十年かかってやっとかたきを見つけ、首を討ったときには、自分も旅の空で人生の大半を送り、白髪の老人になってしまった、ということもある。…一生かかって見つからぬこともある。見つけても、反対に、こっちが斬られてしまうこともある。いわゆる“返り討ち”だ」(「あばた又十郎」より)。弱虫藩士の仇討ち、何十年も出会えない男、武士の道を突き詰める志、返り討ちしようと待ち構える男、世に潜み逃げ続ける男たち…。江戸時代の武士社会における一大テーマ「仇討ち」に因んだ傑作短編七選。

【著者紹介】
池波正太郎 : 大正12年(1923年)東京・浅草に生まれる。昭和20年鳥取の美保航空基地で終戦を迎える。二十五歳の時、作家長谷川伸に師事し、脚本家になることを決意。三十七歳、「錯乱」で第四十三回直木賞を受賞する。池波正太郎の時代小説には、武将もの、剣豪もの、忍者もの、仇討ちもの、世話ものなど多種多様ある。池波人気を決定づけたシリーズである『鬼平犯科帳』、『剣客商売』など江戸の市井人が描き出す人間模様を巧みにとらえることは池波作品の独壇場である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケンイチミズバ さん

    潔くない、色香に溺れ、馬に跳ねられ、お金がない。討つ方も討たれる方も難儀な。なぜこんな慣習がいつまで続くの。どの仇討ちも残りのページ数から落ちが読めてくる。ユーモアがあり、笑いを誘います。およそ武士らしくない武士は人間的で私たちと変わりません。背景設定もいい。なるほどあの事件に絡まるのか。殿中で刃傷沙汰に及び主家は切腹してしまった。それを知らず、殿を怒らせ、逃亡をいつまで続けるのやら気の毒な小姓の若者は人柄でも頭脳でも剣術でもなく「美貌」により仕官が叶ったが。殿に唇を吸われ、いやだ今すぐにも口を洗いたい。

  • ぶんぶん さん

    【図書館】仇討ちに関する七編の短編集。 浅野内匠頭長矩、荒木又右衛門、など実際の人物を置いたり、全く無名の人物を配したり、池波版の仇討を虚虚実実に描いたものである。 仇討の空しさ、やるせなさを見事に書き切った抒情詩。 しかし、運命と言うのは判らないものです、こういう着眼点が後の「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」シリーズに生かされていたんだなとしみじみ思う。 ふと、図書館で借りて来たがこういう短編の池波氏の作品も良いものである。 あっさりとスッキリしている、流石は池波流の面目躍如である。

  • Kira さん

    図書館本。仇討ちがテーマの短編7篇を収録。目次を最初に見たとき「火消しの殿」が目に入って、え? なんでこれが入ってるのと思った。浅野内匠頭の児小姓となった美少年の物語だが、本人が吉良邸に討ち入ったわけでもない。仇討ちに因んだといえば、異常なほど消防訓練を繰り返す内匠頭の人物像くらいだろうか。この一篇が本書に入っている意図を編集部に訊いてみたい。

  • ASnowyHeron さん

    確かに簡単に仇なんか見つからない。大変な制度があったもんだ。

  • ますみ さん

    ★4★

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