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最終退行

Jun Ikeido

User Review :4.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094081664
ISBN 10 : 4094081666
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2007
Japan

Content Description

都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。

【著者紹介】
池井戸潤 : 1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業後、旧三菱銀行入行。95年にビジネスコンサルタントとして独立。数々のビジネス書を執筆する傍らミステリーも執筆。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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大学卒業から銀行一筋で勤め上げて来た主人...

投稿日:2021/04/16 (金)

大学卒業から銀行一筋で勤め上げて来た主人公が上司の失敗を押し付けられ責任を負わされるハメになる。そこから、上司への復讐は勿論の事、果ては勤めている銀行の頭取の不正まで暴いてしまう。 内容としてはとても面白いが、行動を起こす動機が自分が上司に追い詰めれた事が発端なのがやや残念だ。 社会正義のために行動を起こすと言う動機よりは、とても人間臭くて現実味のある動機かもしれませんが・・・。 もっとも小説としてはとても面白く読めます。

aozo さん | 鳥取県 | 不明

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半沢直樹のドラマ化で脚光を浴びる前の作品...

投稿日:2021/03/16 (火)

半沢直樹のドラマ化で脚光を浴びる前の作品。ミステリ色の強い作品で、よりリアリティを求める方にお勧めできると思います。出版から10年以上が経って、社会情勢も変わってきたので、時代背景もこんな時もあったなあと感じると思います。いずれにせよ、池井戸ファンは必読の一冊です。

もち さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    コレ読んだっけなー、どうだったかなーと恐々購入。やはり再読だったようで、中盤くらいから段々思い出してきた。著者はもともと乱歩賞出身なので、初期作品はミステリ色が強い。当人も自覚があったかはともかく、ジャンルの枷に掛けられていたところはあるはず。支店長との対立など、今の作風に通ずるものもあり、リーダビリティは高い。しかし、そもそものM資金という題材しかり、久遠会長がそれに執着するに至る背景の薄さや、塔山と新川たちの出会いのキッカケetc、必然性の弱い部分が目立つ。ミステリから離れて正解だったということか。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止

    池井戸さんらしい銀行モノでいつもの展開がイイ感じ。

  • 再び読書

    池井戸作品らしいカタルシスを、感じさせる。特に裁判の谷支店長をとっちめるシーンは薬師丸ひろ子ならずとも「快感」と呟きたくなる。蓮沼の子供に対する情の無さに違和感を感じる。他人に対するより冷たく感じた。また、元妻の浮気の落ちも空々しい。蓮沼ってどんな奴って感じも残る。いつもの感想だが、本当にこんな自分勝手なトップばかり、銀行にいるのか?疑問に思う。時代劇ばりに解消はされるのですが、次の作品に期待しましょう!

  • やな

    一気読み、銀行ってほんまにこんな感じなんかな〜( ̄◇ ̄;)?最後はスカッとさせてもらって満足です。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    優しい心であったり、人として誠実であろうとする心は時に足かせになる。そんな心を持った行員が、それ故に出世に後れをとったとして、それは己の考えに従ったまでのことと我慢する。しかし、そうした人がさらに踏みつけにされ、真実が不当にゆがめられ責めを負わされるに至っては我慢も限界。「やられたらやり返す!」日本人はそうした勧善懲悪復讐劇が大好物なのだ。私も日本人のはしくれである。いやらしい悪人が小馬鹿にしていた人間からおもわぬ反撃をくらい、こてんぱんにやられた瞬間、やんややんやの拍手喝采をおくるものだ。

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