西洋美術史入門 ちくまプリマー新書

池上英洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480688767
ISBN 10 : 4480688765
フォーマット
出版社
発行年月
2012年02月
日本
追加情報
:
190p 18cm

内容詳細

名画にこめられた豊かなメッセージを読み解き、絵画鑑賞をもっと楽しもう。ヨーロッパの中高生も学ぶ、確かなメソッドをベースにした新しい西洋美術史の教室へようこそ。

目次 : 第1章 美術史へようこそ(美術史とはなにか/ なぜ美術を学ぶ必要があるのか ほか)/ 第2章 絵を“読む”(記号としてのイメージ/ イメージとシンボル ほか)/ 第3章 社会と美術(社会を見るための“窓”/ トビアスの冒険―ルネサンスを開花させた金融業 ほか)/ 第4章 美術の諸相(美的追求と経済原理/ パトロンのはなし ほか)/ 第5章 美術の歩み(エジプトとメソポタミア/ エーゲ文明と古代ギリシャ ほか)

【著者紹介】
池上英洋 : 1967年広島県生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。恵泉女学園大学人文学部准教授を経て國學院大學文学部准教授。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、中世からバロック時代の芸術の分析を通じて、社会構造や思想背景を明らかにする方法に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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美術史の専門の方が、美術作品そのものと歴...

投稿日:2021/04/08 (木)

美術史の専門の方が、美術作品そのものと歴史を合わせて解説された本です。自分が中高生だった頃にこんな方に歴史を教わりたかったと思わされました。

Tamano さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まつこ さん

    西洋美術初心者には最適な一冊。少しばかり世界史の知識は必要ですが学校でサボってた私でも大丈夫でした。この本のいいところはただ歴史を連ねるだけではなく、まず絵画の勉強法から入門できるところです。何をどう見て、何に繋げていくか。そういう背景が見られるようになるための導入書です。個人的には17世紀のオランダに興味を持ちました。ちくまプリマー新書はヤングアダルトだけでなく初心者にも有難いです。最後には推薦文献の案内もあり、造形を深めるのに役立ちそうです。

  • molysk さん

    美術史では、「なぜそのような作品がその時代にその地域で描かれたのか」、「なぜそのような様式がその時代にその地域で流行したのか」といった点を思考する。本書では、絵の持つ意味の読み解き方と絵が描かれた背景の考察、美術作品がもつ社会的機能の調べ方、「技法」と「主題」という美術作品の側面とパトロンとの関係、古代からルネサンス、現代に至る美術の歩みが述べられる。ごく最近に至るまで識字率は低く、大衆に対する最大のメディアは絵画であった。頭蓋骨は死、鍵を持つ男はペテロ、といったコードを知れば、絵画鑑賞を深く楽しめる。

  • ホークス さん

    2012年刊。社会や文化と共に変化してきた美術を、独自の解釈を交えて分かりやすく解説する。知識は必要だが、知識で人を格付けするなど下品。ただ好奇心のまま探究するのが楽しい。著者は美術史を通して「自分を知り、人間を知る」事を読者に勧める。私は勉強になる事が多かった。スーラ等が点描画を描いたのは、明るさを得る為だと今更ながら理解できた。17世紀の、貧乏人や障害者が食べたり笑っている絵は、金持ちが自らの慈善行為を神にアピールする為に描かせた。救い難いけど、自分の独善や強欲を省みる意味では聖画なのかも知れない。

  • discovery さん

    西洋絵画が好きでちょくちょく美術館に足を運んでいます。絵を見るのは好きだけど、この絵は何を伝えようとしてるんだろうか?の部分がほとんど分かってなかったので、目から鱗の内容でした。しかも分かりやすいうえに面白い。イコノグラフィー(図像学)から、更に踏み込みイコノロジー(図像解釈学)を駆使して鑑賞すると、画家が何を伝えたかったとか、当時の時代背景が浮き彫りになってくる。パトロンの変遷、技法、ジャンル、エジプト・メソポタミア〜現代美術までの時代区分もざっと学べて便利。7月後半のボストン美術館の至宝展楽しみです。

  • inami さん

    ◉読書 ★3.5 これまで絵画に関する本は原田マハさんの作品を中心に10冊以上読んではいるが、本書に書かれていることにについては知識が不足していた。絵は昔の”識字率”が低かった西洋世界で、大衆に何かものを伝えるという機能(言語の一種)を持っていた。また、絵の買い手(パトロン)は貴族や教会が多く、そのため残っている作品も宗教画や肖像画等が多い。フェルメールの作品は風俗画がほとんどだが、買い手が商人で売れるシステムができていた・・彼のゴッホでさえ生前に売れた作品は一点のみ、絵の世界はすばらしくも実に厳しい・・

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池上英洋

美術史家・東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。日本文藝家協会会員

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