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あのとき、大川小学校で何が起きたのか

池上正樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784905042570
ISBN 10 : 4905042577
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ、「山さ逃げるべ」という児童の懇願も受け入れず避難が遅れたのか?なぜ、石巻市教育委員会は児童の聞き取り調査メモを廃棄したのか?なぜ、真相解明を求める遺族の声は聞き入れられないのか?膨大な資料開示請求から得た新事実と、行政・遺族双方への綿密な取材によって再検証する、渾身のノンフィクション。

目次 : プロローグ 「子どもたちは、見えない魔物に殺された」/ 釜谷地区と大川小学校―かつて、そこにあった風景/ 悲劇はどのように伝えられてきたのか/ 開示された聞き取り調査/ 「避難途中に大津波」は嘘だった?/ ひた隠しにされた被災状況に関する公文書の「嘘」/ 「校長のひと言」から生じた「人災」疑惑/ 破棄された聞き取り「証言メモ」/ 石巻市教育委員会の混乱と逡巡/ 元指導主事の「証言メモを捨てた理由」/ 実態を把握していなかった文部科学省/ やっと1年5か月後に実現した文部科学大臣視察/ 現場検証でもうやむやにされた「51分間」/ 大川小学校大惨事の目撃者たち/ 子どもの死の意味を問い続ける遺族たち「命の言葉」/ 生存児童の証言―てっちゃんとおっとうの覚悟/ 「空白の51分」を再検証する/ 大川小学校のこれから―いま、ここにある風景/ エピローグ「子どもたちに、ひと目会いたかった」

【著者紹介】
池上正樹 : ジャーナリスト。1962年生まれ。大学卒業後、通信社の勤務を経て、フリーに。雑誌やネットメディアなどで、主に「心」や「街」をテーマに執筆。1997年から日本の「ひきこもり」現象を追いかけ始める。東日本大震災後は、被災地に入り、震災と「ひきこもり」の関係を調査

加藤順子 : フォトジャーナリスト、気象予報士。気象キャスターや番組ディレクターを経て、取材者に。防災、気象、科学を中心にさまざまな形で活動中。2006年より「気象サイエンスカフェ」(日本気象学会、日本気象予報士会)のオーガナイザーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    本書は、2人のフリーのジャーナリストの調査と検証をまとめて2012年11月に出版されたものである。著者たちと、そして子どもを失った遺族たちにとって、一番知りたいことは、ほんとうの事実はどうだったかということに尽きる。しかし、それが震災後1年以上たった当時も、そして今も明らかにはなっていない。津波警報を受けてからの51分間に何があったのか。どうして裏山に逃げることもなく50分間も校庭にいたのか。謎は尽きない。教育委員会と学校現場の官僚体質ばかりが目に付くルポルタージュだった。その壁は実に厚そうだ。

  • ケイ

    震災関連で、読んでいてこれほど気が滅入ったものがない。全てが噛み合っていないと思った。教育委員会に善意がないわけではないと思う。彼らの家族だって震災で亡くなった人もいるだろうし、家を失った人も多いだろうし、それを思うと責めきれない。生き残ったと言われつづける教論は、文字通りの生き地獄だろう。なぜかは検証しなくてはならない。しかし、先が見えてくるようにも思えない。ただ、ひたすら亡くなった方々のご冥福をお祈りするしかないと思った。

  • パフちゃん@かのん変更

    3.11から今日で3年経ちました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。グーグルアースで見ると、大川小学校の近辺は結構街中と言えるところにあったのですが、次に撮影された3.12の映像では学校の廃屋の他は町は壊滅状態になっていました。その日校長は年休で不在だったようですが、運動場に避難したまま51分。避難しなかったことが問題になっていました。裏山に逃げれば助かったのに。「山へ逃げよう」という声も上がっていたのに。さんざん待った挙句川べりの堤防へ逃げようとした。津波による2次避難の訓練が無かったからだ。

  • さく

    学校にいた生徒も先生もほとんどが助からなかった大川小学校。なぜ地震発生から50分間も校庭で待機してしまったのか。これは天災でなく人災だ。/3.11の後、職場の避難訓練に津波を想定したものが加わった。大川小学校の先生が責められるのもわかるけど、果たして自分がその場にいたら、子どもの安全を守れただろうか、と思う。震災後は特に、勤務中(保育園)に災害があったらと思うと怖かった。大阪北部地震の時には、園児が避難しているにも関わらず登園の準備をして預けて行こうとする保護者もいた。子どもの安全を守れる大人になりたい。

  • トリオネア

    小学校がハザードマップの浸水域から外れていて、津波避難所とされていたのにも驚く。人災だったのだ。そばに登れる山があり、子供達は祖父母から「山さ逃げろ」と教えられていたのに、先生たちは柔軟さが無くマニュアル通りの事しかできなかったのが痛い。「これで、1年以上経って、なんなんですかね。この辺のお母さんたちは、しゃべるなっていうけど、私は負けないから。だって私ら本当のこと言うほかないんだもんね」田舎特有の地域のしがらみや事なかれ主義、組織の都合などが絡み合い、何も分からないままなのか?2012年の本。

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