真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945‐1960 講談社現代新書

池上彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065235348
ISBN 10 : 4065235340
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
佐藤優 ,  
追加情報
:
240p;18

内容詳細

戦後左派の巨人たち、武装闘争の幕開け、野党の躍進と五五年体制。「左翼」は何を達成し、なぜ失敗したのか。忘れられた近現代史を検証する。

目次 : 序章 「左翼史」を学ぶ意義(議論の準備1 左翼とは何か?/ 議論の準備2 共産党とは?社会党とは?)/ 第1章 戦後左派の巨人たち(一九四五〜一九四六年)(GHQによる「非軍事化」と「民主化」/ アメリカを「解放軍」とみなした共産党 ほか)/ 第2章 左派の躍進を支持した占領統治下の日本(一九四六〜一九五〇年)(「逆コース」の時代/ 「寄り合い所帯」としての社会党 ほか)/ 第3章 社会党の拡大・分裂と「スターリン批判」の衝撃(一九五一〜一九五九年)(社会党の国家観が反映された「平和四原則」/ 「血のメーデー事件」と朝鮮ビューローの謎 ほか)/ 第4章 「新左翼」誕生への道程(一九六〇年〜)(社会党はなぜ安保反対運動を起こしたのか/ 新左翼を育てた「社会党の傘」 ほか)

【著者紹介】
池上彰 : 1950年、長野県松本市生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。1989年、記者キャスターに起用され、1994年からは11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、執筆活動を続けながら、テレビ番組などでニュースをわかりやすく解説し、幅広い人気を得ている。また、9つの大学で教鞭をとる

佐藤優 : 1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。2005年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮文庫)で鮮烈なデビューを飾り、翌2006年の『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。2020年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 非常に面白かった。昔、父が話していたこ...

投稿日:2021/09/12 (日)

 非常に面白かった。昔、父が話していたことが、腑に落ちた。

カニさん さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん さん

    最近、斉藤幸平氏『人新世の「資本論」』などマルクス主義のとらえ直しの動きもみられるが、そういう中、おなじみ佐藤優氏と池上彰氏の対談による日本左翼史のおさらい。前半、敗戦の1945年から日米安保条約改訂騒動のあった1960年頃までを概観する。共産党と社会党の結党の経緯とその後の歴史。共産党は戦後、一時、暴力革命を目指すも支持を失う。社会党は広範な勢力の結集を得たがゆえ、その後、分裂を重ねるが、60年頃には左翼勢力は大きな影響力を持っていた。ソ連崩壊、マルクス主義の退潮を経た現在とは全く異なる状況であった。

  • trazom さん

    終戦から新左翼誕生までの日本の左翼の歴史が、池上さんと佐藤さんの対談によって紡がれる。知識豊富な二人だから、どんな「真説」が飛び出すのかと楽しみだったが、常識の域を超えない内容で何ら新鮮味がなく、全くの期待外れ。書物で大切なのは、「わかりやすく説明する」ことではなく、その事実をどう読み解くか、自分自身の思想は何かを示すことである。佐藤さんの発言には、社青同出身としての一定の思想的背景を伺い知ることができるが、池上さんのスタンスは分からない。「分かり易すぎる説明」「バランスのとれた解説」の空虚さを実感する。

  • 岡本 さん

    平成生まれの身では学生運動や安保闘争など大きな出来事は知れど、全体の流れは知らなかったので細かい所を補完できる一冊。共産党や社民党など当人達が纏めるとどうしても客観性がなくなるので、比較的近い所から見ていた二人の意見は読んでいて面白い。基本的には佐藤氏がメインで話して、池上氏が補足するといった構成が読みやすい気がする。続巻も読んでみよう。

  • Isamash さん

    池上彰と佐藤優の2021年対談本。立花隆の左翼研究本は昔読んでいたが通史的なことは無知で本書は大変興味深かった。特に社会党関係、理論構築グループと国会議員の力関係(議員がご苦労様ポジシション)や安保反対闘争での新左翼の党乗っ取り的側面、自民党とのなあなあ関係等興味深く、良く分かってなかった社会党消失理由が分かった気がした。赤旗の姿勢への佐藤の危惧は成る程。共産党の宮本書記長と公明党池田氏の良好な関係性も驚き。また本読んでガッカリさせられること多い池上彰が社会党にかなり詳しいことは意外であった。何故だろう?

  • yamatoshiuruhashi さん

    佐藤優、池上彰の対談による左翼史。本書は1945年から60年を中心に語られどうやら続刊も予定されている模様。敗戦後、本当に革命が起こせると思われる状況の中で、社会党、共産党、そして新左翼などが、なぜ、どのように集合離散して現在に至るのかを詳らかにしていく。その中で、現在の「リベラル」という単語の使い方のねじれ、或いは思想の捩れにより社会党や共産党などがある軸をもとに左右行きつ戻りつする歴史が解きほどかれる。それぞれの思想の理論的背景を作る人々は結局「目的は手段を浄化する」として暴力をも厭わない。→

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人物・団体紹介

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池上彰

1950年長野県生まれ。1973年にNHKに記者として入局。松江、呉での勤務のあと、東京の報道局社会部記者。事件、事故、気象、災害、教育、消費者問題等を取材。1994年から11年間、NHKの「週刊こどもニュース」のキャスターとして、大人の世界のニュースを、小学生にもわかるように伝える番組の責任者を務

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