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英語の感覚・日本語の感覚 〈ことばの意味〉のしくみ

池上嘉彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140910665
ISBN 10 : 4140910666
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

認知言語学の視点から、日本語との比較をふまえ、辞書だけではわからない英語の豊かな意味の世界に分け入る。言語に固有の感覚を明らかにしながら、ダイナミックに変化する言葉の本質を鮮やかに示す。

【著者紹介】
池上嘉彦 : 1934年京都府生まれ。東京大学大学院英語英文学専攻博士課程満期退学、Yale大学大学院言語学科修了(Ph.D.、1968)。東京大学名誉教授、昭和女子大学教授。専攻は言語学、記号論、詩学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Yuuki.

    「認知言語学」なんて言葉すら知らなかった私でも理解できるレベルで説明されていて、生粋の日本語話者だからこそ気にしたことの無かった日本語の特徴や、それらと英語との違いが例文たっぷりに解説されていて分かりやすく、非常に勉強になった。日本語話者と英語話者のそれぞれの感覚の違いが、言語にも絵画にも庭園にも同じ形で表れているというのには、よく考えてみれば当たり前なのだが、改めて説明されて驚いた。これを読めば、「いかにも翻訳っぽい」日本語や英語に出会った際、何故「いかにも翻訳っぽく」なってしまったのかが分かってくる。

  • minimu

    例えば英語の総称表現なら"The lion is〜","A lion is〜","Lions are〜"と3種類で書き表すことができるが、それぞれの違いは? そういった疑問を一度でも感じたことのある人なら、文句なしに楽しめる本だと思う。"John showed a photo to Mary."と"John showed Mary a photo."はどう使い分けるかなど、わかりやすく参考になります。構文の形である程度の意味が決まっているのなら、構文を学ぶ際にその微妙な差異まで学びたかった。

  • yutaro sata

    意味は取れても、少しの表現の違いでニュアンスというものが変わってくるところまでを外国語において把握するのは難しい。しかしそれを出来るだけ丁寧に紹介し、解説してくれている本です。

  • サアベドラ

    題名を見ると日英対照言語論的なものかと思うが、中身は英語のいくつかの構文を認知言語学的な観点から解釈する、といった感じの内容が中心。おもしろいことはおもしろいが、母語話者が本当に一つ一つの構文の微妙なニュアンスの違いを認識しているのか、少々疑問の余地がある。もちろん、普通の読者向けなのでより一般的な話も沢山書いてはいるのだけれど。

  • センケイ (線形)

    言葉は型にはまっているようでいて生き物のように柔らかく表現を作るのだなと。S V 人 モノ と S V モノ to 人 での意味の違いなんかはその典型だと感じられる。また、英語をしれば翻って日本語の感性というのもしみじみと分かるように感じられる。俳句がそのわずかな音数で情景をありありと思い浮かべさせるという話が印象に残る。また期待通り、英語を学ぶ上でもに及んで役立つ話題があるが、英語の HAVE 言語らしさの具体例がかなり多数列挙されている点が、特に有難かった。両言語の違いは予想以上に体系化できるのだ。

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