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ハイドン 作曲家 人と作品

池上健一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276221734
ISBN 10 : 4276221730
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan

Content Description

定番伝記シリーズの23作目は、満を持しての『ハイドン』。
「生涯篇」では、気鋭のハイドン研究者である著者が、“ハイドンの精神”に則って、その人生で起きたさまざまな出来事を、あたかもその当時にタイムスリップしたように描写している。
ハイドンの音楽のような文体は、小気味よく整然としており、偉大な作曲家の人生を一気に読み通すことができる。
一方の「作品篇」では、コンパクトながらも音楽の内容にまで踏み込んだ記述がされており、各作品の創作背景や概要が手に取るように理解できる。
交響曲、弦楽四重奏曲、クラヴィーアソナタといった主要なジャンルは時代別の特徴に詳しく、後期の大作である《天地創造》や《四季》などのオラトリオは、作品ごとに解説されている。
さらに膨大な作品群については、バリトン三重奏曲に至るまで「ジャンル別作品一覧」で作品番号とともに一望でき、作品目録としても大変便利。
すべての音楽ファンに手にしていただきたい一冊。

【著者紹介】
池上健一郎 : 1978年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部史学科日本史学専攻を卒業後、同哲学科美学美術史学専攻に学士入学し、音楽学を志す。同大学院文学研究科を修了した後、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてヴュルツブルク大学音楽研究所に留学。ハイドンおよび同時代の作曲家の作曲スタイルに関する研究で博士号(Ph.D.)取得。ハイドンとブルックナーを中心とする18〜19世紀のドイツ音楽を専門とする。現在、京都市立芸術大学准教授。ほかに慶應義塾大学の非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ろべると

    作曲家ハイドンの一般的なイメージは、「地味」の一言だろう。長年田舎の宮廷楽長として仕えた平穏な生涯は、モーツァルトやベートーヴェンと比べるべくもない。そんな生活をボヤいていたハイドンだが、その名声は欧州中に広まっており、後年は主君の死を機にロンドンに渡り大成功を収める。その音楽もキャラのままで、一見地味でマジメなだけのように見えて、実はウィットに富んだ愉しく味のある曲が多いのだ。長い間、私が2番目に好きな作曲家であるハイドンを取り上げた本は滅多になく、気鋭の若手研究者が一般向けに書いた本書は待望の一冊だ。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。音楽之友社の作曲家◎人と作品シリーズの『ハイドン』である。2023年刊行。そういやこのシリーズにハイドンはまだ入ってなかったなぁ。〈ハイドンほど知名度のわりに軽く見られがちな存在はいないのではないか。〉(あとがき)。現代の音楽家でいえば、ジョン・ウィリアムズみたいな?▲こうやって一冊の伝記にまとめると、ハイドンの勤勉さに感心してしまう。

  • Wataru Hoshii

    ハイドンの精神で書かれたハイドンの伝記。そんなにドラマチックではない音楽職人ハイドンの人生をよくよく眺めると、彼の職歴と作品との関係が見えてくる。これまで私はエステルハーザ滞在はハイドンにとって抑圧的だったのではないかと想像していたが、むしろその閉ざされた環境が彼の個性を作った(さらに言えば西洋音楽史における古典派のスタイルを確立させた)という視点はなるほどと思った。さらにその先のロンドン行きにつながるのも納得。これからは「告別」ではなく「おわかれ交響曲」、「驚愕」ではなく「びっくり交響曲」と呼ぼう。

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