ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ 岩波ジュニア新書

池上俊一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784005009466
ISBN 10 : 4005009468
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

18世紀になると、ヨーロッパをまとめてきたキリスト教の影響力が弱まり、ヨーロッパを形成する国々はさらなる合体や分裂をくり返すことになった。近代国家成立を決定づけた革命や新しい思想の誕生、二度にわたる大戦、アメリカや中国の台頭を経て、「古い大陸」ヨーロッパはどこへ向かうのか?近代から現代までの歴史を考察。

目次 : 第1章 啓蒙主義から市民革命へ―近代市民社会への道程(18世紀)(啓蒙思想と理性の称揚/ 一八世紀の諸国家とその政治・外交 ほか)/ 第2章 近代世界システム―国家・帝国・資本主義(19世紀)(アメリカ独立革命とフランス革命/ ナポレオンと国民意識 ほか)/ 第3章 二つの世界大戦―悪夢の世紀(20世紀)(帝国主義の時代/ 第一次世界大戦とその結果 ほか)/ 第4章 ヨーロッパはどこへ?―解体か再生か(21世紀)(EUの試練と展望/ アメリカという鬼っ子 ほか)

【著者紹介】
池上俊一 : 1956年、愛知県生まれ。東京大学名誉教授。専門は西洋中世・ルネサンス史。父親(現代中国政治研究者)の仕事柄、中国漬けだった幼少時代の家庭への反動でヨーロッパ史に興味をもち、フランスとドイツの中世文化史・宗教史を研究。旅行で訪れたイタリアで気の良い人々と美味しい料理に魅了されてイタリア研究にのめりこみ、岩波ジュニア新書『パスタでたどるイタリア史』を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夜間飛行 さん

    ブルジョワの精神性はプロテスタントだけでなくカトリックからも引き出された。彼らは神の祝福を信じ勤勉に働いたが、18世紀にキリスト教の教義は科学・産業革命によって崩落していく。代わって現世の平等を説く社会主義が現れるも、ナショナリズムの勢いは止まらず列強は覇権を競った。とはいえビスマルクの主導権下では秩序が保たれた。20世紀に入るとヨーロッパはまさに狂気の怪物と化していき、二つの大戦から冷戦へと自壊の歴史を歩むことになる。今はEUというまとまりの中に多様性を維持し、他者を認める新たなヨーロッパが求められる。

  • 樋口佳之 さん

    途切れ途切れで最後のページまできましたが…。んー。ジュニア新書のレーベルで出すべき本だったのかなあ。

  • Book & Travel さん

    世界史のおさらいのために読んだ前編から空いてしまったが、後編は近代の始まり、啓蒙主義・市民革命から現代まで。メインはヨーロッパ全体史で各国の歴史は深く追わないが、19世紀頃から今に繋がる国家が次々成立する辺りに特に興味を惹かれ、各国史をより深掘りしたくなった。また、高度な制度や技術、豊かな文化を世界に広めた一方、帝国主義の植民地政策や人種差別政策など凶悪な顔も見せるヨーロッパの負の側面にもしばしば触れられるのも、日本の西洋史研究者ならではかもしれないが、興味深い所。読み易く、かつ勉強になった一冊だった。

  • ふみあき さん

    前近代にあまり興味がないので、上巻に当たる『原形から近代への胎動』は読まずに本書から。21世紀を扱う最終章では著者の思想が開陳されるが、フランスのライシテ(政教分離)をカトリックによる排外主義と決めつける(202〜3頁)のには首を傾げる。中高生向けの新書にしても、少し単純化が過ぎないか。

  • まえぞう さん

    下巻は近世から現代につながるお話しです。ヨーロッパの内での進歩と外への略奪の歴史がコンパクトに説明されています。アジアに住む私たちとしては、ヨーロッパ的な良いところとアジアの伝統をどう上手く溶け込ませていくかが課題ですかね。

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人物・団体紹介

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池上俊一

1956年生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学大学院人文科学研究科博士課程西洋史学専攻中退。横浜国立大学教育学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科助教授、同教授を経て、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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