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仏師から見た日本仏像史 一刀三礼、仏のかたち

江里康慧

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623093335
ISBN 10 : 4623093336
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan

Content Description

平安時代中期にその後の仏像の祖型を完成させた定朝、鎌倉時代に最高峰を極めた運慶と快慶。今なお模範であり続けるこの仏像群は、現在の仏師の目から見てどう映るのか。仏師として長い経歴を持つ著者が、インドにおける仏像の濫觴から日本の慶派に至るまでの流れを通観しつつ、独自の視点で新たな日本仏像史を描き出す。

目次 : 序 一刀三礼、仏のかたち/ 第1章 日本の仏教黎明期―飛鳥・白鳳期/ 第2章 国家仏教として―奈良期/ 第3章 仏教文化の絢爛―平安期/ 第4章 藤原氏の栄華―摂関期/ 第5章 作善の仏像―院政期/ 第6章 慶派の興隆―鎌倉期/ 終 仏師の冬、そして現代へ

【著者紹介】
江里康慧 : 仏師。1943年生まれ。1962年京都市立日吉ヶ丘高等学校美術課程彫刻科卒業。仏師松久朋琳師・宗琳師に入門。独立後、父・宗平とともに仏像制作に専念。2003年京都府文化功労賞受賞。2007年財団法人仏教伝道協会より仏教伝道文化賞受賞。龍谷大学客員教授、同志社女子大学嘱託講師等を歴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    仏師が祖と仰ぐ平安時代中期の大仏師定朝から、鎌倉時代に最高峰を極めた運慶と快慶への流れを温ねつつ、独自の視点で新たな日本仏像史を描き出している。今もなお模範であり続ける仏像群は、現在の仏師の目から見てどう映るのか――。<仏教は紀元前5世紀のインドに興ったが、本来は礼拝像を含め、かたちあるものを持たなかった/大乗仏教は法(教え)とともに、ほとけを讃嘆し供養する荘厳の心から、様々な文化を生み出してきた。仏像が誕生したのもこのことと深く関係している>。仏像史に関わるコラムや用語集あり。図版も多数掲載。⇒

  • oldman獺祭魚翁

    献本 仏師という作り手の立場から書かれた仏像の歴史……そう聞くともっと固い本を想像するが、実際は教科書の様に読み易い内容だ。挟まれるコラムも非常に面白い内容です。仏教伝来から説き起こし、鎌倉時代の慶派の隆盛までが述べられている。ただ、その後の歴史が明治維新の廃仏毀釈まで飛んでいるのが「仏像史」となっていない事、説明が詳しいのは良いが、本書内にその図版や写真等が少ない点、そしてこれは著者のせいではなく、校正・校閲を行う出版社と編集者の責任だと思うが、難読漢字が多すぎる気がする。しかし良本であることは確かだ。

  • Tenouji

    初読みで、なかなかに心が動かされる。我々が普段ありがたく、拝んでいるものは、実は「秩序と無秩序」の歴史的流れそのもののように思えてくる。仏教が日本に伝わって以来、法と生と死の世界で何を理想と置いたのか。目に見えない何かを、仏像というものに見出そうとしたのか。それがお堂や仏像の製造技術と、どう関係しているのか…案外、ITの世界と変わらないところがあるかも。で、秩序の後には、無秩序の世界がまっている、のかな。

  • takao

    ふむ

  • Go Extreme

    一刀三礼、仏のかたち 日本の仏教黎明期─飛鳥・白鳳期: 飛鳥時代─国家の始動 仏教伝来 仏教は文化とともに伝わる 止利仏師 樟による飛鳥仏 白鳳時代─仏教文化が花開く 国家仏教として─奈良期: 平城京遷都 檀像 仏教文化の絢爛─平安期: 和様の興り 天皇の御願寺 四円寺 藤原氏の栄華─摂関期: 末法の世を迎えて 仏師・定朝 七条仏所 作善の仏像─院政期: 積善の造立   法勝寺の建立 武士の台頭 慶派の興隆─鎌倉期: 天平時代への回帰 生身思想 仏師の冬、そして現代へ: 仏師、史上最大の危機

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