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目羅博士の不思議な犯罪 立東舎 乙女の本棚

Ranpo Edogawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845641055
ISBN 10 : 4845641054
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

絵なのです。自分もその美しい絵になり度い衝動を感じるのです。上野の動物園で出会った青年。月光に照らされながら、彼が遭遇したという世にも奇妙な犯罪と死について語り始めた。江戸川乱歩の名作が、アンティークのような不思議な魅力を放つイラストで話題の大人気イラストレーターで本シリーズではポー『黒猫』中原中也『詩集『山羊の歌』より』を担当するまくらくらまによって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ『乙女の本棚』の第42弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。

【著者紹介】
江戸川乱歩 : 明治27年(1894年)三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー

まくらくらま : 3月26日生まれの作家。ヨーロッパアンティークが好き。デジタルだけでなく、油絵等のアナログ画材も併用し作品をつくっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 旅するランナー

    恐怖の谷に開いた呪いの窓と、月光の罪。上野動物園で出会った青白い顔の青年が、月明かりに妖しく照らされる不忍池で語る、模倣の恐怖と月光の妖術の話。大都会東京のビルの谷間で繰り広げられる不思議な犯罪を、作者と共に聴くことになる。表紙にもなっている不気味なタイル張りをはじめ、まくらくらまさんの幻想的な絵にくらくらしまくる。

  • アキ

    江戸川乱歩の1931年初出の短編。まくらくらまの挿絵が怪しい雰囲気を表しています。猿が相手の真似をすることからミラー現象が発見され、脳にミラーニューロンも見つかりましたが、この当時からそれを利用した犯罪を思いついていたとは流石です。ドイルの小説「恐怖の谷」は読んだことはありませんが、丸の内のビルディングの間を「文明の作った幽谷」と見立てるところも面白い。しかし、なぜ蝋人形に目羅博士が同じトリックにかかってしまったのかは謎です。現代なら恐らくこの話は自殺幇助になるのでしょうが、証明されるのかは微妙です(笑)

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    思うままに生きている人間など、いない。良識や法があるからこそ、人間は社会的生物として振舞えるからだ。ただ、その枷が剥がれるきっかけがあったとしたら?人間の心の奥底にある「こうしたらどんな酷い事になるのだろう」という、ワクワクした気持ちはひょんな事から顔を覗かせるのかもしれない。まくらくらまさんの描く御伽噺のような絵は人を静かに狂気の淵に立たせる月の魔術、それに魅入られた人の狂気を見事に化現させた。特に「闇の中からしわくちゃの醜い黄色い顔が現れた」という文章がまさに現実化したような頁には思わず、悲鳴が出た。

  • さっちゃん

    乙女の本棚シリーズ。江戸川乱歩×イラストレーター・まくらくらま。/上野の動物園で出会った青年が月夜に不忍池のほとりで語る話。あるビルの一室で三度も続けて首吊りがあり、近所の博士が関係していると考えた男は一計を案じるが…。/ビルの隙間を渓谷になぞらえたり、月夜に照らされる街並みを鏡の景色ととらえたりする感性が素敵。妖しい雰囲気が漂う物語にイラストがピッタリ。

  • ぐうぐう

    いかにも乱歩的な世界観で綴られる一編。模倣の論理も月光の影響力も、そこにロジックらしきものはあるものの、答えそのものでない点が、本作の怪しさを高めている。また、ポーの小説のような社会批評が、その怪しさに内包されていることで本作に深さをもたらせてもいる。つまり本作には、抗い難い重力があるということだ。それをまくらくらまの画は、しっかりと後押ししている。

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