日本外務省はソ連の対米工作を知っていた

江崎道朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594084455
ISBN 10 : 4594084451
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
279p;19

内容詳細

昭和16年――日本外務省アメリカ局作成の極秘文書「米国共産党調書」が明らかにした驚愕の新事実!

ソ連・コミンテルンが米国共産党を操り、ハリウッドやマスコミから労働組合、教会、農家、ユダヤ人、黒人まであらゆるコミュニティで反日世論を煽った手口を描いたインテリジェンス・ヒストリー!

昭和十四年(一九三九年)に在ニューヨーク日本帝国総領事館により作成され、
昭和十六年に外務省アメリカ局第一課により上梓された極秘文書「米国共産党調書」。
それは米国共産党の組織と活動全般が詳細に報告された驚きの内容だった――

日本の外務省が把握していた米国共産党の実態を記した本調書が、
2019年「第20回正論新風賞」受賞の著者によって初めて読み解かれる!

【目次】
はじめに――日本版「ヴェノナ文書」の存在
第一章 戦前の日本のインテリジェンスと国際共産主義
第二章 『米国共産党調書』作成の背景
第三章 米国を覆った「赤の恐怖」
第四章 内部抗争から「人民戦線」へ
第五章 スパイを送り込め――内部穿孔工作
第六章 スパイとテロリストの養成
第七章 ユダヤ工作と活動資金
第八章 マスコミとハリウッド乗っ取り工作
第九章 反日宣伝を繰り広げたキリスト教・平和団体
第十章 第二次大戦後、明らかになった対米秘密工作
おわりに――若杉要総領事の奮闘

【著者プロフィール】
江崎道朗(えざき・みちお)
評論家、拓殖大学大学院客員教授。1962(昭和37)年東京都生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフを務めたのち、現職。安全保障、インテリジェンス、近現代史などに幅広い知見を有する。論壇誌への寄稿多数。2019年第20回正論新風賞受賞。著書に、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』『日本占領と「敗戦革命」の危機』『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』(以上PHP新書)『日本は誰と戦ったのか』(ワニブックスPLUS新書、第1回アパ日本再興大賞受賞) 『言ってはいけない!?国家論』(渡部悦和との共著、扶桑社)他多数。

【著者紹介】
江崎道朗 : 評論家、拓殖大学大学院客員教授。1962(昭和37)年東京都生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフを務めたのち、現職。安全保障、インテリジェンス、近現代史などに幅広い知見を有する。論壇誌への寄稿多数。2019年第20回正論新風賞受賞。著書に、『日本は誰と戦ったのか』(KKベストセラーズ、第1回アパ日本再興大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Y田 さん

    1941年に出された、ニューヨーク総領事だった若杉要氏らがまとめた『米国共産党調書』の内容を見ながらソ連の対米工作が解説される。最初は暴力革命路線だった米国共産党だが30年代の恐慌やナチスドイツ成立を受け「祖国防衛」を優先した結果、路線変更し反ファシズムを掲げて米英と提携したという流れ、そしてその為の戦術の一つ「内部穿孔工作」が機能し、ルーズベルト政権と米国内の世論を動かしていた事が分かる。個人として情報分析出来る人材も大事だが、使いこなし活かす政府も大事という筆者の主張はなるほどと思う。

  • Honey さん

    2020年3月発行。 外務省アメリカ局作成の報告書「米国共産党調書」の作られた背景とその内容の詳細で分かりやすい解説。 戦後あまり顧みられることのなかった外交官若杉要氏の素晴らしい仕事の発掘。 流石江崎さん♪ といいつつ、ついつい、そこでなぜ「独ソ不可侵条約」? そこんとこも、少しでいいから書いてほしかった! 私は、欲張りww で、本題。 この歴史は、今現在の日本の状況に生かさねばならない!

  • H2O_HoriHori さん

    本書は戦前日本はインテリジェンスが弱かったに対する回答書。 戦前の日本外務省の若杉要という叩き上げのノンキャリアの官僚が集めた米国共産党やその工作についての情報が、ヴェノナ文章以前のコミンテルンの動きを緻密に調査した文章として価値がある。 そして、戦前の日本が知らず知らずにうちにアメリカを敵に回したか?がこの調査内容から分かってくる。 今後、日本が再び世界の敵にならぬようにどうすれば良いかの指針になる本だと思う。

  • Iwata Kentaro さん

    積んどいた本。アメリカにも戦前共産党が活動しており、これを日本外務省が把握し文書化していたというもの。そうかもしれない。これが日本のインテリジェンスを保証するものかどうかは分からない。共産党活動がキリスト教団体に働きかけていた、というのが興味深い。

  • ゆうぼう さん

    日本外務省はソ連の対米工作を知っていながら、なぜ、コミンテルンの策略にはまって日米開戦となったのか?日本政府がそれを重要視しなかったからなのか?日本の政府内にもコミンテルンの魔の手が迫っていたのか?当時の日本のインテリジェンスは優秀だったのだろう。それに引き換え今の外務省はどうなんでしょうなあ。全く情けないったらありゃしませんが。外務省だけではなく、日本国自体が自立した国家として他国に何を言われようが、日本国民のために日本がどうすべきかを考えられる国家となることを願ってやまない。

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