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日本近現代文学における羊の表象 漱石から春樹まで

江口真規

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779124112
ISBN 10 : 4779124115
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan

Content Description

夏目漱石、江馬修、大江健三郎、安部公房、村上春樹が描く「羊」とは何者なのか?アニマル・スタディーズの手法で文学に現れる「羊」を辿り、近現代日本社会の支配関係を見る!

目次 : 序章/ 第1章 夏目漱石『三四郎』―「迷羊」の起源とその解釈/ 第2章 江馬修『羊の怒る時』―関東大震災の怒れる民衆/ 第3章 らしゃめんの変容―唐人お吉物語から「人間の羊」まで/ 第4章 安部公房の植民地経験と羊―満洲の緬羊政策と牧歌的風景の構築/ 第5章 村上春樹『羊をめぐる冒険』―「迷羊」の継承と羊に取り憑かれた者たち/ 終章

【著者紹介】
江口真規 : 1987年、熊本県生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻博士課程修了。博士(文学)。秋田県立大学総合科学教育研究センター助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 田中峰和

    日本文学における羊の表象といえば、漱石の「三四郎」と春樹の「羊をめぐる冒険」が思い浮かぶ。研究対象であった英文学から、ストレイシープ(迷羊)を美禰子の象徴とした漱石。「トム・ジョウンズ」では教養ある女性、性的に堕落した女性が羊に擬えられることから高等教育を修めた堕落女学生として美禰子に表象させる。漱石は明治の女性を救われざる羊に仮託したのか。その「迷羊」を継承したのが春樹の羊博士・アイヌ青年・羊男。経済効率の悪さから見捨てられた日本の羊の歴史。食糧や軍の防寒着としての役割を終えた羊はレジャー牧場に転じる。

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