英語と明治維新 語学はいかに近代日本を創ったか ちくま新書

江利川春雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480076816
ISBN 10 : 4480076816
フォーマット
出版社
発行年月
2025年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

明治維新の裏には「もう一つの闘い」があった。様々な言語・思想が乱立する混乱の中、幕府も倒幕派も競って西洋語を学び、英語が新しい国家を創る原動力となる。

【著者紹介】
江利川春雄 : 1956年埼玉県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。広島大学で博士(教育学)取得。専門は英語教育史。現在、和歌山大学名誉教授。著書に『日本の外国語教育政策史』(ひつじ書房、日本英語教育史学会著作賞受賞)、『近代日本の英語科教育史』(東信堂、日本英学史学会豊田實賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 1.3manen さん

    E図書館新刊棚。書店で見つけていた一冊。S・スマイルズ『西国立志編』(1871)、福沢先生の『学問のすゝめ』、内田正雄『輿地誌略』は「明治の三書」で大ベストセラー(032頁)。福沢先生が大村益次郎に英書購読を共にやろうと声かけしたが、拒否られたという(068頁)。その福沢先生は英学者・英語教育者、西洋事情の伝道師(094頁)。子卿(しけい)『華英通語』の日本語訳、『増訂華英通語』で出版第一号。

  • ねこまんま LEVEL2 さん

    今や英語を学ぶツールは数多存在する中で、江戸から明治にかけての人々は確かな教科書もない中凄まじい熱意を持って英語を学んでいたのだろうか。外国語を習得しなければ列強の支配下に置かれてしまう、そういった強い危機感が日本を強くしたことは間違いない。歴史に学び自身も熱意を持って学びを深めていけたら良い。

  • qwer0987 さん

    幕末や明治維新を外国語習得と教育の視点から探っており、視点のユニークさが目を引く。幕末は諸外国が日本に押し寄せた時期だけに、外国語の習熟が交渉の面でも必要だった。そのため幕府もオランダ語に代わって英語の習得を命じ、留学も積極的にさせていたが、幕臣が通辞という点で情報収集にバイアスが入ったであろう。一方の雄藩は末端から直接外国人と接して情報を得てきたという差は大きい。そうして新政府後は留学に積極的に力を入れ、世間でも英語ブームも起きる。同時に新政府は「国語」の作成にも力を注いでおり、その流れは興味深かった

  • Hatann さん

    語学が近代日本を形づくった過程を描く。幕末期より西洋列強による帝国主義的進出に対抗するため、西洋語の習得が必要となった。語学を通じて西洋的なものを貪欲に命がけで吸収した。当初、高等教育は外国語で実施されたが、英語が有力になった背景には、輸入高の9割が英語圏からのものだった、留学生の6割が英語圏に向かったという事情も大きいようだ。他方、自由主義運動への警戒感から、高等教育機関にてドイツ学に注目されるようになったことや、英語の翻訳を通じて、日本語においても言文一致体を求めるようになったことへの指摘も興味深い。

  • 田中峰和 さん

    外国語を学ばざるを得ないのは、国力の弱さと関係している。アフリカ諸国は多くがフランス語を使っている。産業や文化の発展は言語が寄与する部分が多い。抽象的な表現は、途上国の言語では困難だ。明治以降、多くの翻訳言語が生まれたのは元々、日本が取り入れていた漢語の影響が大きい。社会の変化を反映した語を挙げれば、汽車、汽船、鉄橋、電線、商法、民法、貿易、科学、数学、学歴、哲学などおびただしい数におよぶ。貿易のために商人に用いられたビジン・イングリッシュ。商業のビジネスがなまったものだ。どれほど通じたのか疑問だ。

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