しばらく読んでいなかったので、久々の新刊ということで購入しました。壮大な物語なので、それぞれが短編のようにこれだけ読んでも楽しむことができます。

前巻から、ｱﾆﾒ映画“ｺﾞﾃｨｯｸﾒｰﾄﾞ”(GTM)の制作、公開を挟んで9年ぶりに発売となった単行本13巻。 なんとF.S.S.のロボットがMH(ﾓｰﾀｰﾍｯﾄﾞ)からGTMに変更されています。 他に年表や名称なんかも変わっていますが、キャラクターとストーリー自体は前巻から引き継がれています。 F.S.S.の大きな魅力の一つであるロボットが変更になったことで落胆した人が多くいたようですが、映画を見ていた僕は「こうきたか〜。まぁこれはこれでかっこいいからいいか」という感じでした。 F.S.S.の何を一番の魅力と感じているかで今作の評価も分かれるんでしょうが、僕はロボットよりもストーリーやキャラクターに、より魅力を感じていたことを確認した巻となりました。 GTMはMHより変化に乏しい(見分けがつきにくい)という意見もあるようですが、その点についてはこれからの作者のさらなる頑張りに期待したいと思います。 そしていつの日か、どうしてF.S.S.のMHをGTMに変更して物語を続けることにしようとしたのか、その辺りの事情を話してもらえると、もっと感情移入できると思うんですけどね。