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日本の官能小説 性表現はどう深化したか 朝日新書

永田守弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022736093
ISBN 10 : 4022736097
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan

Content Description

日本の官能小説に焦点を当て、戦後の表現のなかで官能・エロスがどう描かれてきたかを歴史的・具体的に見ていく。
エロスをめぐる官憲とのせめぎ合い、そのなかで時代風潮を背景にエロス表現がいかに深化していったかなど、「性」から見た戦後史!

【目次】
第一章 焼け跡のエロス
歳二章 官能の目覚め
第三章 タブー視をふりはらう性描写
第四章 女性官能作家の登場
第五章 ソ連崩壊しても官能は深化
第六章 通信新時代──21世紀の官能
付・官能小説の略年表

【著者紹介】
永田守弘 : 1933年東京都生まれ。東京外国語大学中退、『ポパイ』シリーズの翻訳などがある。官能小説を長年にわたり年間300篇あまり読みこなす評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ワッピー

    米軍占領下の焼け跡時代から現代にいたる官能小説の傾向を追う労作。こうして並べられてみると確かにその当時の社会心理とも関係の深い表現というか、共感を集める妄想はあるんですねぇ。どこにフォーカスするかによって見え方もだいぶ変わってくることを実感。それぞれの時代背景の解説とともに文中に引用された各作品もさることながら、巻末年表、著者による章間「官能小説の効能」コラムも面白く読めました。

  • 富士さん

    エロマンガ、エロアニメと来て官能小説にも手を伸ばしました。この界隈の第一人者ということで期待したのですが、何かずれている。通時的にトピックが押さえられており、一つの歴史観を提示する意義は大きいと思います。しかし、定義とか、出版総数とか、ジャンルの分類とか、出版社の性格とかもっと業界内で語ることがあるはずなのに、中途半端な社会評論が入っている意味を感じません。読者層とか、フェチのニーズとか、他のポルノ分野との関係などは、もっと丁寧に分析すべきで、社会の在り方はその結果見えて来るのが正しいように思います。

  • 佐藤一臣

    時系列でのエロ本の変遷紹介で、途中から飽きてきた。どこかで、後半の章あたりから趣向を変えた展開があればよかったのに。時代が下るとともに、あけすけ感多寡というか恥じらい感が減っていく作品になっていく。エロに至るまでの壁をどう心情的にあるいは事故的にあるいは意図的に乗り越えてきたのかがエロティシズムにつながると思っているので、江戸川乱歩の「人間椅子」だとか谷崎潤一郎の「刺青」だとか安部公房の「砂の女」だとか泉鏡花の「外科室」だとか薄黒い情念が前提にある作品の凄さを描いて見せてほしかったなあ、後半あたりはね

  • どの官能小説を読もうかな、としたときにこれを見つけてオビのアオリに惹かれて購入。読んでみたいな、という作家がみつけられたり、官能小説界の歴史が見えたり、するすると読了。もっと深く官能小説について知りたいところ。

  • kenitirokikuti

    本書は著者による『ダカーポ』の官能小説紹介コラムの蓄積がベースなようす。官能小説が最後に摘発されたのは1978年富島健夫『初夜の海』。以後は単なる娯楽読み物になったようだ。70年代後半ごろにスポーツ紙や夕刊紙の急成長により官能小説が大衆的になった、女流の丸茂ジュンの登場、85年にフランス書院文庫やマドンナメイトなど文庫化で駅や空港で売られるように、など

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