アニメの社会学 アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論

永田大輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779514647
ISBN 10 : 4779514649
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
245p;21

内容詳細

多様なファン活動、アニメ産業の特性、それらを支える技術や制度、メディアといった多様な角度からアニメ研究と文化社会学の拡がりを捉え、両者の接続を試みる基本論集。

目次 : アニメを社会学する視点/ 1 アニメファンのさまざまな実践(アニメについて語ること―エスノメソドロジーとライフストーリー法の視座から/ ファンカルチャーの理論―ファン研究の展開と展望/ ファンとして歩むライフコース―「スレイヤーズ」ファンの事例から ほか)/ 2 アニメ産業を支えるさまざまなアクター(「大東亜共栄圏」のための「アイウエオの歌」―『桃太郎 海の神兵』の想定される観客をめぐって/ 軍事教育映画はいかにして制作されたか―視覚化の論理を手がかりに/ 非創造的なクールジャパン政策におけるアニメ産業―創造産業とアニメへの無理解 ほか)/ 3 アニメ産業を支える「技術」と制度・メディア(OVAという発明―「テレビ的なもの」の位置づけをめぐって/ 『ドラえもん』ブームにみるパロディー的想像力―1970年代後半〜80年代初頭の『コロコロコミック』(小学館)の分析を通じて/ アニメブームのインフラストラクチャー―『機動戦士ガンダム』をめぐる放送格差と雑誌読者 ほか)

【著者紹介】
永田大輔 : 明星大学・二松学舎大学・日本体育大学等非常勤講師

松永伸太朗 : 長野大学企業情報学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • つまみ食い さん

    クールジャパン政策の問題、アニ製作の産業構造などいわゆる「作り手」の問題からファンコミュニティなどの「受け手」の問題、そして歴史的問題までさまざまな観点からアニメを分析した論文集。

  • たろーたん さん

    唯一、クールジャパン政策におけるアニメが面白かった。『ポケモン』と『ドラえもん』『ハルヒ』を一緒くたにしてブランドイメージなど作れるはずもなく、そもそもアニメの文化的無臭性・無国籍性は国家ブランド戦略と相性が悪く、むしろ、メディアミックスからの食品、文具、玩具へと他産業との連携からの消費の拡大こそが評価されるべきだ。クールジャパン政策は、その他産業との連携や流通にこそ力を入れるべきだった。そもそも政策の二つの目的である「主:金を稼ぐ」と「従:日本の価値観を世界に浸透させる」は両立するものではない。

  • たろーたん さん

    二度読み。面白かったのはファン研究の先行研究。ファン研究とは、@産業的に生産された対象を受容する人々に注目し、Aそれらの人々に対してネガティブなステレオタイプとは異なる表象を与えようとする研究だ。さらにこの再表象にあたって、B商品の購買や番組の視聴を契機としつつも、そこにとどまらない多様な実践が行われ散ることに焦点を当てる。@は能動的オーディエンス研究、Aはファンを空想に耽溺する社会性を失ったカモではなくアカデミズムの語彙を与えることで再表象するもの。Bは創作実践やコミュニティ形成を強調している。

  • ass386 さん

    8章、9章、10章、12章13章を読んだ

  • 雨傘筆録 さん

    アニメを社会学の対象として扱う視点が面白そうだと思ったので、社会学の知識は全く無いが読んでみた。論文を読むことに慣れていない上、前提知識も無い中で読み通すのにはかなり時間がかかった。けれども最後まで読もうと思えるくらいには興味をそそられる内容だった。アニメファンの自分としては、普段の「実践」やそれをとりまく環境について無意識なので、こういった枠組みでアニメを意識的に捉えようとする視点は新鮮だった。生意気ながら全体的に良質とは言わないが、とても良い試みであり、次に繋がるものだと思う。

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