つわものの賦 文春学藝ライブラリー

永井路子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168130946
ISBN 10 : 4168130940
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
追加情報
:
400p;16

内容詳細

鎌倉幕府の成立は日本史上まれにみる大変革であった。中核にいたのは、この頃台頭する東国武士団。一連の歴史的事件の始まりは「源頼朝の旗揚げ」というより、東国武士団が無償の奉仕と訣別し、働きに見合った恩賞を確立する中世の夜明けに他ならない。鎌倉時代の歴史小説の第一人者による決算書ともいうべき総論。

目次 : 嵐の中への出発―治承四年八月/ 中世宣言―三浦義明の場合/ 空白の意味するもの―上総広常の場合/ 功名手柄―熊谷直実の場合/ 東国ピラミッド―源平合戦の意味/ 「忠誠」の組織者―梶原景時の場合/ 大天狗論―東国対西国/ 奥州国家の落日―征夷大将軍とは何か/ 裾野で何が起ったか―曾我の仇討にひそむもの/ 血ぬられた鎌倉―比企の乱をめぐって/ 雪の日の惨劇―三浦義村の場合/ 承久の嵐―北条義時の場合

【著者紹介】
永井路子 : 1925(大正14)年、東京に生れる。東京女子大学国語専攻部卒業。小学館勤務を経て文筆業に入る。65年、「炎環」で第52回直木賞受賞。82年、「氷輪」で女流文学賞受賞。84年、第32回菊池寛賞受賞。88年、「雲と風と」などで吉川英治文学賞受賞。2009年、「岩倉具視」で毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちゃいろ子 さん

    絶賛放映中のドラマが更に楽しくなる、いや、ドラマ抜きにしても読み応えのある素晴らしい1冊でした。 今までは西国の為に無料奉仕するしか無かった身分の坂東武者たちが如何に立ち上がったのか。 永井さんは頼朝の挙兵より前、三浦が立ち上がった時が節目、そこが「東国武士団の旗揚げ」始まりの時だと。 母方で育てられるのが普通だったので異母兄弟は他人も同然。 乳母の絶大な力など、その時代を知らなければ歴史の流れも理解することはできないと。 歴史の浅い波間を漂うばかりだった私にとって、大興奮の1冊だった。

  • 翔亀 さん

    【中世9】小説家のエッセイにしては力の入った歴史書だ。「吾妻鏡」などの史料を読み込んで独自解釈を含めた鎌倉時代論(中世政治史論)を展開する。事実、「富士の巻狩り」についての「吾妻鏡」解釈はのち坂井孝一が曽我物語の新解釈として展開するし、彼女の実朝暗殺三浦義村首謀説はのち呉座勇一が正面から取り上げて反論している。1978年初刊の本書は歴史学界に確かなインパクトを与えたのだろう。■内容的にも単に政治史の表面をなぞるだけでなく、西国に抗する東国という構図であるとか、武士団のヒエラルキー組織論であるとか、↓

  • Toshiyuki Maeda まちかど読書会 さん

    NHK大河『鎌倉殿の13人』を見た後再読。鎌倉時代初期を復習した。源頼朝の死後、三浦義村と北条義時の暗闘とそれに続く承久の乱。歴史を読み解く知的興奮を味わう

  • のれん さん

    平家敗走から承久の乱まで、頼朝から義時までの鎌倉殿を中心に吾妻鏡を紐解き、権力闘争構図を再構築する歴史評伝。 作者は小説家として多分な想像力で図式を作っているが、『西国対東国』という目線でどの集団にも依怙贔屓しない。 平家打倒、義経追討、奥州藤原氏滅亡、曽我物語の仇討ち。それ以外の闘争も含め、これらは本来の目的のために引き出された外聞のための目的に過ぎない。 源氏、北条家共に黎明期は不安定で鎌倉は何度も崩壊あるいは中心が入れ替わりかけた。 後世が作る選ばれた君主が存在しないことをエンタメ風に示した秀作。

  • Toshiyuki Maeda まちかど読書会 さん

    「鎌倉殿の13人」を見た後この本を読んで復習するのが今最高に楽しい☺

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人物・団体紹介

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永井路子

1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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