この世をば 藤原道長と平安王朝の時代 上 朝日文庫

永井路子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022651280
ISBN 10 : 4022651288
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
追加情報
:
536p;15

内容詳細

藤原兼家の三男に生まれた道長は、才気溢れる長兄の道隆、野心家の次兄の道兼に比べ、平凡で目立たない存在だった。左大臣の娘・倫子と結婚、そして父の死により、出世競争の道を走り始める。平安時代の寵児・藤原道長の生涯を通して、王朝の貴族社会を描いた傑作歴史小説。

【著者紹介】
永井路子 : 1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たま さん

    新潮文庫所収の小説が朝日文庫で再出版されたもの。道長がメインで紫式部は上巻には登場もしない。永井路子さんの書き方が見事で、司馬遼太郎ふうに平安時代の婚姻、政治、人間関係を読者に説明しつつ、その説明が情景、心理描写になだらかに接続し読み応えがあった。だいたい道長の繁栄は姉の詮子、正妻の倫子(90歳の健康長寿で子供に恵まれ、娘らの入内出産育児を取り仕切った)の存在あってのものだが、そこを存分に書いていて面白い。各章ごとに主要人物の系図の関係部分が抜き出してあるのもとても良い。で、下巻へ。

  • Book & Travel さん

    大河ドラマに関連した本を読みたいと思い、平安時代最大の権力者・藤原道長を描いた本書を手に取った。上巻は紫式部こそ出てこないが、正にドラマの時代を先取りした形。道長の兄の道隆と道兼、姉の詮子をはじめ登場人物が個性豊かに描かれ、執筆された昭和の時代を感じる所はあるものの、やはり永井氏の作品は面白い。若き道長は権謀術数の渦巻く出世争いから遅れ一喜一憂。華やかに見えて貴族の世界も大変だったのだろう。同じ藤原でも実資ら別系統の人物や、時折存在感をみせる公家源氏・平氏の人物との関係性がリアルに伝わるのも興味深かった。

  • あまね さん

    大河ドラマ『光る君へ』も面白いですが、こちらの『この世をば』もかなり面白いです。周りの女性の力で平安王朝貴族社会をなんとか立ち回っている道長。突出した才能も見当たらず、現代でも周りにいそうな人物に描かれているところが新鮮です。平安時代の母系を中心に家を盛り立てていく仕組みをはじめ、さまざまな決まり事、家柄を飛び越える難しさ等々、とても勉強になりました。下巻も楽しみです。

  • 本のロマンス さん

    再読です。関白の座を狙う道隆、道兼、伊周らの心理・懊悩や、それに対する道長の立ち位置が、手に取るように描かれています。政局通の詮子に凄みを感じます。そんな中、倫子、定子が華やかさを添えています。「光る君へ」を観て登場人物に馴染んできたこともあり、前回にも増して興味深く読めました。なかなかの名作と思えてきました。

  • 鐵太郎 さん

    買ってしばらく読まなかった訳は別として、平安時代をある意味代表する貴族、藤原道長の生涯を追った歴史小説と言うことで読み始めました。上巻は、父藤原兼家の正妻の三男坊(正しくは五男)でのほほんとした末弟であって道長が、二人の妻を得て、じわじわと権力争いの中で生き残るすべを身につけ、野心を抱き、地歩を固めるまで。父兼家の病没の後、13歳年上の長兄道隆、5歳年上の兄道兼の病没を好機としてついに内覧宣旨を受けます。下巻ではどうなるのか。 ──この時代について考える事はあるけど、それは下巻で。

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永井路子

1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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