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世界の適切な保存

永井玲衣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065361726
ISBN 10 : 4065361729
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わたしたちはたった一回しか生まれることはできない。
たった一回しか、この瞬間、この世界を生きることができない。
その瞬間でしか見ることができない世界の断面・いま・ここでしか聞こえない声、それらをとらえたとき、出てきてしまう言葉がある――。


『水中の哲学者たち』で話題沸騰の著者、待望の最新刊!
断片的すぎてすぐに消え去ってしまうような「何か」を失わないために書き綴る哲学エッセイ。

【著者紹介】
永井玲衣 : 人びとと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。せんそうについて表現を通し対話する、写真家・八木咲との「せんそうってプロジェクト」、後藤正文らを中心とするムーブメント「D2021」などでも活動。第17回「わたくし、つまりNobody賞」を受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 榊原 香織

    良いですね。 この人も私の推し。新刊です。繊細な感受性。哲学者ですが、歌人の匂いがするな、と思ってたら、今回は随分若手短歌の紹介が多かった。やっぱり。

  • けんとまん1007

    人は絶えず物事を考えている生き物だと思う。意識するしない、その程度の違いはいろいろある。考えること、それ自体が言語化すること・表現することにつながる。ただ、なかなかスッキリしないこと・モヤモヤしたものが残ることも少なくない。それでも、考え・言語化しようとすること。その意義を考えさせられる。自分が存在していることに立脚することから始める。

  • とよぽん

    タイトルから、世界を保存? って何だろうと思う。読んでみると、保存するというのは手渡すということなのか、と落ち着いた。世の中のいろいろなことが不適切に保存されている現実に対して、筆者は「だから、何度でも語りなおすのだ。思い出しなおすのだ。それは保存しなおされる。」と、たくましい。そもそも、なぜ不適切な保存がされているのか? 人為的なものなのか、物理的なものなのか、能力的なものなのか・・・。何であれ、不適切な保存の結果、事実がなかったことにされるのは決して認めてはいけないと思う。

  • ネギっ子gen

    【生まれて死ぬなら今この時間って意味なくない?/過ぎたりして絶対にとまることのないさらに長く感じていたいふしぎなふしぎな時間とは何か!!/宇宙はどこ。/自分は小さい頃“主人公”と思っていた 今でも】「よくわからない話」に掲げた、この問い掛けこそ、正にわたしの幼少時からの問い。深く共鳴した哲学エッセイ。<問いが生まれて、消えていく。問いはこわれやすい。気まぐれにやってきて、わたしたちに何かをささやき、とらえきれないままにどこかへ行ってしまう。だからわたしはあなたの問いの手をつかんで、適切に保存せねば>と。⇒

  • はっせー

    本書は哲学者の永井さんのエッセイ!前作である『水中の哲学者たち』の続編にあたる作品。前作を読まなくても問題ない!本書からチャレンジするのもあり!前作と本書との違いは引用されているものかなって思う。前作は哲学者の著作の引用が多い気がする。しかし本書では詩や短歌のが多かった!その影響かわからないですが、前作より抽象的なことが多かった。本書は永井さんが経験したことについて少しずつ深めながらも各視点で広げていく感覚がある。そして経験した内容を適切に保存するための言葉探しをしている。

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