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マンガは哲学する

永井均

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062568722
ISBN 10 : 4062568721
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1970
Japan

Content Description

著者がマンガに求めるもの、それはある種の狂気である。現実を支配している約束事をまったく無視しているのに、内部にリアリティと整合性を保ち、それゆえこの現実を包み込んで、むしろその狂気こそがほんとうの現実ではないかと思わせる力があるような大狂気。そういう大狂気がなくては、著者は生きていけない。その狂気がそのままその作者の現実なのだと感じたとき、著者は魂の交流を感じる。それゆえ、著者がマンガに求めているものは、哲学なのである。

目次 : 第1章 意味と無意味/ 第2章 私とは誰か?/ 第3章 夢―世界の真相/ 第4章 時間の謎/ 第5章 子どもvs.死―終わることの意味/ 第6章 人生の意味について/ 第7章 われわれは何のために存在しているのか

【著者紹介】
永井均 : 1951年、東京都に生まれる。慶応義塾大学文学部を卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得。千葉大学文学部教授。専攻は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • テツ

    メジャーな漫画を通して哲学的な思考を説明する。この中で永井先生が取り上げた漫画が特別に「哲学的に」描かれているわけではなく、つまるところプロの哲学者という方(々)はどんなところにも自らの抱えた命題を内包しているのではないかと疑い眺め調べてしまうんだろう。漫画でも日常の風景でも、それが自分の中の何かに重なり合ったように幻視する度に思考の渦に潜り込んで行ってしまう感覚は大なり小なりあれどもかなり多くの人間が体験しているのだろうけれど、それが並外れて多いと哲学に浸り切っていくのかな。考える癖は忘れずにいたい。

  • 袖崎いたる

    坂口尚の『あっかんべェ一休』が入ってたのが嬉しい。そんでそこで描かれていた一休が批判されているのがまたおもろい。俺がこの永井本でとりわけ気に掛かりおもしろがったのは、永井均という人の倫理観だったりする。藤子・?・不二雄の作品について語る際に、ある医者の態度を指して、これぞ人のゆるぎないモラルの根底を示すものではないかと指摘するのとかがそうで、そういう端々に現れる永井均という人が大切に感じている事柄がなんなのかを追跡しておりました。あと西原理恵子作品への言及で幼稚園時代の思い出が語られてるのが最高すぎた。

  • 白黒豆黄昏ぞんび

    哲学を難しい言葉で理解しようとすると、感度が鈍るというのは至極納得。この中に出てくるマンガで読んだことがあるのはたくさんあったけど、ちゃんと深いところまで読みきれてなかった気がしました。マンガを侮るなかれ。

  • ともすけ

    永井均氏の本ということで読んでみたが、漫画を楽しむには読む必要のないもの。わざわざ氏が説明するまでもなく読んでいる人はわかっているだろう。『ドラえもん』での未来を変えてまでものび太を矯正したいというセワシ君の覚悟とドラえもんののうてんきさには笑った。『ドラえもん』をブラックユーモアで読む。面白い。この本が古いために最近の作品が入っていないのが残念。吉田戦車とかはねえ。分かってますよね、みんな。

  • 秋田の読書会「あなたと推し本」(二代目)

    読書会にて紹介された本。これがマンガを通して人とは何かを問いかけてくる大切な一冊になりそうです。

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