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「自由の国」の報道統制 大戦下の日系ジャーナリズム 近・現代史

水野剛也

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642057813
ISBN 10 : 4642057811
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日米開戦後、アメリカの日本語新聞は激減した。言論・報道の「自由の国」で何が起こったのか。日系人収容施設で発行された新聞の実態に迫り、日系人ジャーナリズムへの報道統制から、戦時民主主義下の「自由」を考える。

目次 : 第二次大戦下の日系アメリカ人と報道統制―プロローグ/ アメリカへわたった日本人と排斥運動(アメリカへわたった日本人/ 激しい差別と日本人移民の途絶)/ アメリカの日本語新聞(日系人ジャーナリズムの誕生と発展/ 日米開戦前夜の日本語新聞)/ 日米開戦と強制立ち退き(日米開戦の衝撃と直後の報道統制/ 日本語新聞の利用と「自己規制」/ 政府と日本語新聞の不均衡な相互依存関係/ 政府内の意見対立とその結末/ 立ち退きによる最終的な発行停止)/ キャンプへの収容(二種類の収容施設(キャンプ)/ 集合所の管理当局/ 集合所における報道規制/ 転住所の管理当局/ 転住所における報道統制)/ 「自由の国」の報道統制―エピローグ

【著者紹介】
水野剛也 : 1970年、東京に生まれる。2000年、ミズーリ州立大学スクール・オブ・ジャーナリズム博士課程修了。現在、東洋大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 東隆斎洒落

    14.8.4◆報道の「自由」を掲げ、「民主主義を守る」ことを大義に日米開戦に臨んだアメリカ。日系人を収容し、日本語新聞を直ぐに弾圧しない見返りに、自発的な親米報道を促す。◆「自由の国」という体面を維持しつつ、日系ジャーナリズムを実質的に報道統制する戦略は、見事である反面、難解な日本語と次に何をする想定できない日系人への畏れが、見え隠れする。◆「不自由」な戦時民主主義下の、「自由」について考えさせられる一冊。

  • Kawashima Kenta

    自由を国是とする国での統制の話。国益と報道の自由は両立しうるのか、ましてやその自由が「敵国人」のものあったら?大戦下から今日にも問いを投げかける。統制と自由、双方に一理ありと考えられているうちは良いとして、最近一方がやたら信頼を失っているような…。

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