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旗本御家人 驚きの幕臣社会の真実

氏家幹人著

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862488220
ISBN 10 : 4862488226
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2011
Japan

Content Description

現代社会にも連なる、組織ぐるみの「非常識」はなぜ正当化されたのか。往時の制度・慣習から人物像まで厖大な記録を残した「醇堂叢稿」。この稀代の書を読み解き江戸期の幕臣の姿を浮き彫りにする。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鐵太郎

    「醇堂叢稿(じゅんどうそうこう)」という書物があるそうです。全45巻とか。旧旗本であった大谷木醇堂という人が、明治半ばになって綴ったさまざまな原稿の総称なのだそうな。いってみれば、爺さんのつれづれエッセイ。これを元に、江戸時代の旗本、つまり官僚予備軍たちの生活をヴィヴィッドにまとめたのがこの本。厳しい生き残り生活をリアルに語ってくれます。「おさそい」、「御宅」という言葉、カツラのこと、足袋のこと。面白い、というより興味深い本ですね。続巻が出たら買いたい。

  • Humbaba

    問題を起こさない。それはそれで良いことなのだが、問題を起こすというのは力があるということでもある。確かに問題ばかり引き起こすようなグループは扱いが難しいが、そのような組織の中でこそ規格外の優秀な人間が育つというのも一面の事実ではある。問題を起こさせないように縛ると、角を矯めて牛を殺すことになりかねない。

  • 唐橋史(史文庫〜ふひとふみくら〜)

    丁寧に史料を読みとくことによって明らかにしていく名もなき幕臣たちの日常と、幕府のバックヤード。そこには倫理観と使命感を抱く時代劇のヒーローは存在しない。そこには甘えと馴れ合いで疲弊した官僚たちの世界が展開され、無気味なほどに現代と同じ病理を抱えている。幕末の就活ともいえる「対客登城前」に至っては、現代を凌ぐストレス社会のありようが見えてくる。「組織の金属疲労」ともいうべき機能不全障害は、組織にとっては避けられない宿命なのだろうか。内側からも幕府倒壊の一因が見えてくる。

  • 連盟

    旗本の日常業務の慣例や、事件、エピソードなど、ほとんど知られていない興味深いエピソードが多く採り上げられている。大谷木醇堂『醇堂叢稿』はかなり深い史料と言えそうです。

  • 6だ

    旧旗本、大谷木醇堂が明治時代に著した「醇堂叢稿(じゅんどうそうこう)」を中心に、様々な史料から旗本御家人の世界を描いた、著者曰く「幕臣無名列伝」。職場でのイジメや武士による犯罪まがいの行為についても書かれているが、現代と比較比定するのは些か卑怯な気もする。争臣山田茂平など余り知られてないと思われる幕臣の逸話も面白いが、矢張り根岸鎮衛(耳嚢の著者)、佐々木信濃(落語佐々木政談のお奉行様)、そして遠山景元(金さんならぬ金ちゃんと呼ばれてたらしい)等の馴染みある人物の話が興味深い。

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