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心は存在しない 不合理な「脳」の正体を科学でひもとく Sb新書

毛内拡

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815625849
ISBN 10 : 4815625840
Format
Books
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

Q、悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのか?

日常生活を送っていると、「わたしであってわたしでない判断、行動をしている自分」を感じるときがあるかもしれません。
また、身体の細胞や脳脊髄液は日々入れ替わっており、数年前の自分と今日の自分が同一であることを生物学的に保証できる要素を探し出すことは難しいでしょう。

人間独自のものと称される「こころ」とは一体何なのか? また、どこにあるのか・・・

こんなことを考えるとき、だれもが「こころ」があることを前提に、「こころ」の定義や在りか、「こころ」がどうして生まれたのか、どうやって生まれたのかを議論しています。
しかし、じつは生物学的に見れば「こころ」は脳という働きの結果(副産物)であり、解釈に過ぎません。言ってしまえば、「最初からこころなんてものは存在しない」のです。

本書を読めば、「こころ」の実情がわかり、その謎が解けるとともに、「どうして自分は不合理なことばかりしてしまうのか?」「感情に振り回されてしんどい」という悩みも軽くなるはずです。

【著者紹介】
毛内拡 : お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業。2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員を経て、2018年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。生体組織機能学研究室を主宰。著書:『脳を司る「脳」―最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき』(講談社ブルーバックス。第37回講談社科学出版賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tamami

    以前、前野隆司『脳はなぜ「心」を作ったのか』という本に出会い、全ては極めて複雑化した「反射」に過ぎないとの結論を得て、私の心脳問題は終結した。本書が勧めるのも、「心」は錯覚の賜であり、無い物ねだりの自分探しから解放されて、それに振り回されない生き方である。要は心の持ち方なのであるが、本書は「心」が錯覚たる由縁を、様々なアプローチで解明していく。個々人の遺伝子は絶対なものではなく、発現の仕方で結果は変わり得る。昨日の私と今日の私は同じではなく、私の本質は一貫してはいない…。時には、曖昧な自分も許されるかも。

  • kawa

    永年、仏教的信念の肝である「空」や「唯識」と言うテーマを追っかけしているので、「心は存在しない」と言う本書は親和的。脳科学者の立場からの問題アプローチが個人的には大変刺激的。とは言え、様々な角度からの論述で一読では消化しきれないところありの要再読書。

  • kanki

    記憶は毎回作り直している。扁桃体で即時反応。知恵袋を通して予測。ラベリングしていく。自分探しせず、自分も心も変わっていく、と考えた方が楽に生きられる人もいる。

  • bapaksejahtera

    臨床的に把握された不可解な症例を述べるラマチャンドラン等の著作を読むと、解剖学的な研究が進んでも、「私は常に私である」という「心」の存在を科学的に確定する事は、迂遠乃至不可能と思う。私自身、私は私であり続けるという実感は歳を取るにつれ急激に薄れた。その意味で著者の掲げる諸命題に異議はない。但し本書で若い世代に向け例示される物事には殆ど馴染みがない。日本人が「よろこび」を喜歓悦慶等と絶妙に使い分ける等の記述は、私は日本語語彙の単純さと逆に理解する。唯識仏教の表現にも違和感がある。細かな表現の瑕疵が多く残念。

  • とも

    心とは?この深淵な問いにひとつの回答を記した本。タイトルが衝撃的だがちゃんと納得できるアンサーになってる。 「生命は変わらないために変わり続ける」 「みんな違ってみんないい」ああ、コミュニケーションが楽しくなりそう。 この本は「心」について解き明かしてる。同様に立花隆「死はこわくない」では「死」について説いている。おすすめ。

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