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今昔物語集 本朝世俗篇 下 全現代語訳 講談社学術文庫

武石彰夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062923736
ISBN 10 : 4062923734
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「今は昔」で始まる千話以上の説話を集めた日本最大の説話集。本朝(日本)に対し、天竺(インド)・震旦(中国)という、当時知られた世界全域を仏教文化圏として視野に置く。本巻にはこのうち本朝世俗説話の後半、巻第二十七〜三十一を収めた。霊鬼譚、悪行譚、そして権威を笑い、たくましく日々を生きる人々の姿をユーモアに富む現代語訳で伝える。

目次 : 巻第二十七 本朝 付霊鬼(三条東洞院の鬼殿の霊の語、第一/ 川原院の融左大臣の霊を宇陀院見給う語、第二 ほか)/ 巻第二十八 本朝 付世俗(近衛舎人どもの稲荷詣に、重方、女に値う語、第一/ 頼光の郎等ども、紫野に物見たる語、第二 ほか)/ 巻第二十九 本朝 付悪行(西の市の蔵に入る盗人の語、第一/ 多衰丸・調伏丸、二人の盗人の語、第二 ほか)/ 巻第三十 本朝 付雑事(平定文、本院の侍従に仮借する語、第一/ 平定文に会いたる女、出家する語、第二 ほか)/ 巻第三十一 本朝 付雑事(東山科の藤尾寺の尼、八幡の新宮を遷し奉る語、第一/ 鳥羽郷の聖人等、大橋を造りて供養する語、第二 ほか)

【著者紹介】
武石彰夫 : 1929‐2011。東京都生まれ。国文学者。専門は仏教歌謡。法政大学文学部日本文学科卒業。文学博士。高知大学教授。仏教文化研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    説話のような語りで霊鬼奇譚、悪行譚、権威を笑いに。の本の逞しさを描いているようでした。人々の姿がユーモラスで面白かったです。

  • きょちょ

    面白い話がいっぱい。 男女の悲哀の話を読むと、いつの時代でも絶対変わる事のない「人間性」があるものだと感じた。 霊や鬼、神の話も多いが、当時の人々が、自然科学の発達した現代にタイムスリップしたとして、同じように霊・鬼・神を信じるか・・・私は絶対信じ続けると思う。 現代でも自然科学で解明されない事は多々あるわけだし、それを彼らは霊・鬼・神の仕業と考えているわけで、何よりも我々よりも自然と共生していたわけだから。 上巻も含め、人間が活き活きと描かれている作品が多い。 ★★★★

  • fseigojp

    阿刀田の エロスに古文はよく似合う も参考に いやあ説話の世界はアッケラカンでいいですねえ

  • たまきら

    読みたかった話が上巻にあったためこちらはすこし斜め読み。あと、もっと違うデザインのを購入したくなってきたので気がせいているみたい。さあ、リサーチ開始だ!楽しみ楽しみ。

  • ちあき120809

    講談社学術文庫なので、原文→現代語訳→語釈→解説という構成を期待して購入したのだが、本書は、現代語訳→注釈というシンプルな構成となっていたのが残念だった。内容としては、意外と生々しい話が多い印象。『大和物語』や『俊頼髄脳』といった他の作品を原典とする話も多く、正に"説話集"であるのだが、原典から学ぶ処世術がエピローグとして付されているのが特徴的。野次馬心や短気は身を亡ぼすと読者を諫める説話の数々はなるほど解説にある「かしこさの文学」というのも頷ける。それにしても、何事も前世からの宿世であるのか……。

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