蒼頡たちの宴 漢字の神話とユートピア

武田雅哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480823137
ISBN 10 : 4480823131
フォーマット
出版社
発行年月
1994年08月
日本
追加情報
:
322p;20

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読書メーターレビュー

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  • ひよピパパ さん

    漢字と戦いそれを乗り越えようとしてきた様々な漢学者の努力の跡を綴る。漢字文化の伝統を超克して異星人の文字や世界普遍言語を真面目に構想する学者たちがいたとは!掲載される資料も豊富で、漢字文化の意外な側面を教えてくれる面白い一書。

  • ∃.狂茶党 さん

    ウンベルト・エーコの、『完全言語の探求』は、主にヨーロッパの話でしたが、本書は中国中心。合わせて読まれたし。 全ての文字は、人工ですが、あらためて文字を作っていくってのはワクワクしますね。

  • つまみ食い さん

    中国の統一から西洋との接触後の近代化において、漢字は中国の一つの「問題」であった。漢字を改良し、あるいは廃絶しようときた者たちを中心とした、漢字をつうじた中国史。プラトンが語るテウトの文字の発明と同様に、古代中国においても蒼頡による漢字の発明が必ずしも人を幸せにしなかったという見方が『淮南子』とその注釈などで示されていたのは面白い。

  • in medio tutissimus ibis. さん

    中国は明清時代、世にいう大航海時代における欧州文明との接触の中で、お互いの用いる全く異なる文字の中に普遍の可能性を垣間見た人々の夢を描く。言語SFの先祖と言うか草分けと言うか、こんな発想がこんな昔にあったのだと驚く。ジュール・ヴェルヌの翻訳が中国で出回る時代だと言われればさもあり何とも云う感じではあるのだが。

  • Mentyu さん

    「表意文字」あるいは「象形文字」として古今東西を問わず人を惹きつけ続ける漢字。それは漢字を生み出した中国人たちをマゾヒズム的快楽に落とし込み、エスペラントのような「普遍言語」に憧れる西洋人には言語ユートピアを見出させる驚異の文字体系だった。日ごろ何の気なく使っている漢字がどれだけ魔術的に人間の心を捕え、あるいは狂わせてきたのかを追体験できる内容。漢字にわずかでも魅力を感じている人は、筆者の示す漢字の世界にぐいぐい引き込まれていくことだろう。

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人物・団体紹介

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武田雅哉

1958年、北海道生まれ。北海道大学名誉教授。中国文学専攻。北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。1995年『蒼頡たちの宴』(筑摩書房)でサントリー学芸賞“社会・風俗部門”受賞。2017年『中国のマンガ“連環画”の世界』(平凡社)で日本児童文学学会賞特別賞受賞

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