事件から読みとく日本企業史

武田晴人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641165953
ISBN 10 : 4641165955
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
325p;19

内容詳細

時代を映す鏡=事件を通して明らかになる企業のすがた。経済社会はどのような企業を生み出し、どのような企業像を求めてきたのか―その選択によって時代は創られ、そして未来は私たちの選択によって創り出されていく。

目次 : 小野組破綻―曖昧だった営業の自由/ 日本郵船誕生―政争に巻き込まれた政商/ 足尾鉱毒事件の裏側―企業と地域社会/ 株主の異議申し立て―物言う株主/ 日糖事件―暗躍する「悪徳重役」/ 綿業総解合―市場の暴走/ 三菱・川崎争議―協調的労資関係の起源/ 東京電灯の経営破綻―株式会社亡国論の背景/ 経済統制と企業活動―「営利目的」は必要か/ トヨタ争議―日本的経営・協調的労使関係の源流/ 三池争議と労働組合―協調的労使関係への最終局面/ 住友金属事件―行政指導と企業/ 公害と企業の社会的責任―長く放置された被害者/ IBMスパイ事件と東芝事件―対外貿易摩擦と日本企業/ 投機的利潤追求と金融システム―住専問題を生んだ狂乱/ 山一證券の自主廃業―甘い期待が招いた失敗

【著者紹介】
武田晴人 : 公益財団法人三井文庫常務理事・文庫長。東京大学名誉教授、経済学博士(東京大学)。著作に『日本経済の発展と財閥本社』東京大学出版会、2020年(日本学士院賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スプリント さん

    時代によって企業にまつわる事件の対立構造が変わってきていることがわかる。 対政府だったり、対労働者であったり対株主であったり。 SNSが発達した現代ならSNS対応を誤ることで廃業の危機に追い込まれたりするのだろう。

  • owlsoul さん

    日本企業史に起こった重大事件を概観し、企業文化の変遷を辿る。そこから浮かび上がるものは、政府の庇護のもとにあった企業が、近代化と共に「営業の自由」を獲得する過程であり、それとともに公器としての志を失っていく姿でもある。また、社会主義の台頭により活発化した労働運動が、やがて過激な政治運動へと変貌していく過程や、日本型経営の特徴である協調的労使関係が、敗戦の傷から生まれた経緯も見えてくる。政治と経済、政府と企業、経営者と労働者、それらの権力バランスが崩れたとき、企業文化の問題点は事件へと結実し、可視化される。

  • ふら〜 さん

    タイトルの通りで明治維新以降の日本企業で起こった経営史上重要な事件を取り上げ、企業の本質や役割は何なのかを考えさせる本。公害事件に代表されるような利潤追求一辺倒だと破綻するだろうし、家計や国家といった経済主体との関係も重要なのだろう。諸々興味深い。

  • 禿頭王 さん

    「企業と政府」「企業と労働者」「企業と株主」の対立が引き起こした事件を扱っています。時代背景や言葉の言い回しは違えども、物言う株主や労使問題、政府・官僚との癒着・対立は、いつの時代もあるのだなと思いました。133ページに引用されていた、賀川豊彦の「工場主が儲けさせて貰って居て威張ることと、組長伍長に愛がないことと、下に立つものがデモクラシイを放逸と解して云ふことを聞かないようなことが、無いように互いに相愛する」という言葉は、現代の企業にも通じる箴言ではないでしょうか。

  • Kelevra Slevin さん

    明治から平成までに起こった16の「事件」を切り口に既存の研究・書籍をベースに著者の解説がなされている。聞いたことのある事件もあるが詳細は知らないことがほとんどだったので歴史の勉強にもなった。雑にまとめると、企業活動では、経営陣・従業員・株主・政府さまざまなステークホルダーがおり、どれも必要な存在だが、いずれかがよこしまな行動をとると会社に大ダメージを負わせることがある。ステークホルダーをいかにバランスよく調和させていくことが大事。

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