Books

酒場の君

武塙麻衣子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863856325
ISBN 10 : 4863856326
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan

Content Description

加藤ジャンプさん(文筆家・コの字酒場探検家)推薦!

「酒場はいいなあ‥‥『酒場の君』を読んだらしみじみと思いました。すこし困ったのは読んだらすぐに呑みに行きたくてそわそわしてしまうこと。されど、そのそわそわもまた、実に心地よい、いや、心地酔いのです」



「私はこの夜をきちんと覚えておこうと思った」

横浜、野毛、鶴見、川崎、西荻窪、渋谷、武蔵小杉、湯島、早稲田、そして長野、名古屋、京都━━。忘れえぬ酒場の思い出。

私家版ながら大きな話題を呼んだ『酒場の君』が書き下ろしを加えてついに書籍化! 文筆家・武塙麻衣子待望のデビュー単行本。



「この世の中に存在する「酒場」は数知れない。本を読んでも読んでも決して読み尽くせないのと同じように、毎日どんなに食べ歩いたとしてもすべての店を訪れ尽くすことは到底出来ない。でもだから楽しいのだと思っている。私には私だけの酒場白地図というものが頭の中にあり、好きなお店や何度も行きたいお店、行ってみたいお店などを日々その地図に少しずつ書き込んでいく。その作業が楽しい」(「はじめに」より)


【本文より】

酒場で一番大切なことはその場所に馴染みきることだと私は思っていて、目立たず邪魔せずもとからその場所にあったみたいな(大きな古い時計とかどこかの電気会社のカレンダーとか)そういう物になれはしないかと、私はいつももぞもぞ変な動きをしてしまう。

**********

隣に来たお姉さんたちに「美味しそうに食べるねぇ」と声をかけられ、「えへへ、どうも」と乾杯する。美味しそうに食べるというのは別に私の特技でもなんでもなく、ただただ口の中の食べ物が素晴らしいというだけなのだけど、私はそれをまるで自分の手柄か何かのように「だって美味しいですからね」とつい胸を張ってしまうのだ。

**********

この季節にはこの店のこの料理を食べたい、というのはとても贅沢な願いだなぁと思う。また来年も美味しいですねぇとたくさん言える日々でありますように。「ご馳走様でした」と外に出ると、雨がやんでいた。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • カーンズ

    武塙麻衣子さんの酒場エッセイ。群像で連載されてる作家さんで日常的の小さな輝きを自然と描いてるのが好き。 よくある酒場のお酒、料理、お客さん、をドンッと打ち出してるのではなく、武塙さんのありのままの立ち振舞、目線で描かれてるのがホントにそのお店が好きなんだというのが伝わります。 注文後、まずは文庫本を置く、読みながら飲むのがホントに分かる!そして読んでる本のチョイスが良い。 読書酒、最高。

  • niz001

    ほとんど関東の店だと分かってたけど、つい購入。なんてことない居酒屋の風景が良い。焼きガパオおにぎり、食いたい。

  • きゅー

    何が良いかって、酒場の全体を描写しないところ。彼女はだいたい開店時間に合わせて出向いていって、数品食べて飲んで帰る。欲張りなもの書きだと、店までの道のり、外観と内観、メニューなど詳細に情報を詰めてしまう。本書にはそれがなく、ちょっと飲んで食べてさっと帰る雰囲気を再体験できるのが素晴らしい。そして、とにかく酒場の雰囲気と料理とそこで会う人のことが好きなんだろうという心地よい感覚も味わえる。毎日同じ店に来て夕食を食べる人たちにとって「ここでの食事はもう外食というくくりではないんじゃないかなぁと思う」は至言。

  • spike

    素敵な本だ。店の佇まい、料理、そして呑みっぷり。著者の文章を「焼き鳥屋で絶妙なタイミングで出されるすなぎもみたい」「ちょうどいい時に出される生チョコみたい」と評されたそうだがなるほど、と思う。そんな人に私もなりたい。

  • みんな本や雑誌が大好き!?

    うら若き?女性が、時には一人で居酒屋に入り、さっと退出したり、時には夫や仲間と共に予約をして乗り込んだり……。 横浜、野毛、鶴見、川崎、西荻窪、渋谷、武蔵小杉、湯島、早稲田、そして長野、名古屋、京都━━などでの「忘れえぬ酒場の思い出」を綴ったエッセイ本です。時には酔いつぶれて帰宅するともあったようです。 読みながら、ふと、BS6でやっている吉田類さんの「吉田類の酒場放浪記」を思い出しました。ライバル局が、「武塙麻衣子の酒場放浪記」なんて番組を作ると面白いのではないでしょうか?

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items