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ISBN 10 : 4799313355
Content Description
高齢化と治療技術の進化に伴う医療費の増大と、それがもたらす社会負担の深刻化は、先進国に共通する課題であるが、
人類がまだ経験したことのない少子高齢化社会へと突き進む日本においては、それはいっそう深刻な問題である。
ことに、日本には、戦後の復興期に早くも実現させた国民皆保険制度がある。これは、すべての国民が少ない負担で、
平等に医療を受けられる世界に誇る制度だが、もともと人口ピラミッドが三角形で、高度経済成長期に設計されたもので、
年金と同様、増大する一方の高齢者を、減少する一方の働き手が支えられなくなってきている。
医療に費やされるお金は、その目に見えている部分だけでも国家予算の40%にあたり、その総額は、加速的に増大し、
それに伴い、保険料と消費税の値上げによる国民負担も倍増しようとしている。日本という船はいま、医療負担という重荷に沈みかけている。
確かに、今のままのフレーム、今のままの医療で続けたら、その日は近い。
私達が望むのは、健康を保つことであって、病気を治すのはその手段にすぎないはずだ。
最初から病気にならないほうが良いに決まっている。ところが、今の医療では、病気にならないと、そのサービスを受けることができない。
おまけに、病気を治さないと、お金も入ってこない。つまり、病人が増えれば増えるほど、医療分野はお金が回るようになっているのだから、拡大して当然だ。
しかし、この私達の本来の望み、目的を考えたとき、今の医療体制だけがすべてなのだろうか?
本当に、国民が皆、元気で長く生きるのに、今のようにお金がかかるのだろうか?
もちろん、答えはノーである。その具体的方策を、東京大医学部ならびにハーバードビジネススクールでMBA取得の著者と、
東京大学法学部卒業後、厚生労働省に入省、現在は、大手外資戦略系コンサルに籍を置く著者のふたりが、一般の私達にもわかりやすく、具体的に説く。
【著者紹介】
武内和久 : 1971年福岡県生まれ。1994年、東京大学法学部卒業後、厚生省(現厚生労働省)に入省して以降、医療・福祉・年金など社会保障政策の企画立案に携わる。厚生労働省大臣官房、政策統括官、医政局、在英国日本国大使館一等書記官等を経て、現在、民間企業に在籍中
山本雄士 : 1974年札幌生まれ。1999年東京大学医学部を卒業後、同付属病院、都立病院などで循環器内科、救急医療などに従事。2007年Harvard Business School修了。科学技術振興機構フェロー、(株)キャピタルメディカ最高医療責任者、慶應義塾大学クリニカルリサーチセンター客員准教授、内閣官房企画調査官などを歴任。現在、(株)ミナケア代表取締役、ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャーを兼任。ヘルスケア全体のマネジメントを中心に、政策提言や講演活動を国内外で行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ニッポニア
読了日:2024/05/19
Yunemo
読了日:2015/10/11
Humbaba
読了日:2014/08/20
Humbaba
読了日:2013/09/10
ひめぴょん
読了日:2018/11/26
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