宗教はなぜ人を殺すのか 平和・救済・慈悲・戦争の原理

正木晃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865811759
ISBN 10 : 4865811753
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
追加情報
:
245p;19

内容詳細

宗教の本質がわかると戦争・紛争が絶えない世界がわかる!邪宗徒は殺してよい、正法を守るための殺人は功徳、異教徒の死は神の栄光…慈悲と救済をうたう宗教の知られざる実像に迫る!

目次 : 第1章 イスラム教―宗教の名のもとに戦う(「聖典」とは何か/ 聖典が少ないセム型一神教、聖典が多い仏教 ほか)/ 第2章 ユダヤ教―暴虐に満ちた『旧約聖書』の世界(キリスト教、イスラム教に組み込まれたユダヤ教/ 「創世記」に記された最初の殺人 ほか)/ 第3章 キリスト教―暴力を容認してきた愛の宗教(福音書は直接の目撃譚ではない/ 開祖イエスは暴力を徹底否定した ほか)/ 第4章 仏教―「空」がもたらす殺人肯定(開祖ブッダは徹底的に暴力を否定/ 社会との絆を断つことを求める仏教 ほか)/ 終章 宗教の陥穽(聖典の重要性/ モーセとムハンマド―セム型一神教の理想的な指導者 ほか)

【著者紹介】
正木晃 : 1953年、神奈川県に生まれる。宗教学者。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、慶應義塾大学非常勤講師。専門は宗教学、特に日本密教・チベット密教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • rosetta さん

    イスラム、ユダヤ、キリスト、仏教について救いの筈の宗教が何故人を殺すのかを扱う。結論を言えばそれを必然的に内包しているからとしか言えない。主に扱われてるのは〈なぜ〉ではなく〈どのように〉だが。前三者はセム型一神教と纏められるがそれらはどれも旧約聖書を聖典に取り入れていて、これが異教徒を殺すことを積極的に推進している。後の展開では邪宗の徒を殺すことによって救うのだと理屈付しているがいかにも取ってつけた牽強付会。仏陀の開いた原始仏教では何も語られていないがやはり後の展開である唯識や涅槃経ではそれがある。続く

  • noko さん

    題名の問いに、各宗教の聖典を読み考察している。まずイスラム教はジハードアッラーの道のために奮闘努力する事で暴力を肯定している。ムハンマド自身も反イスラムの牙城だったメッカとの闘いで勝っている。異教徒に対してはとても排外的。イスラム教の為に生命を捧げる殉教をしきりに勧める。天国のイメージがまさに楽園であらゆる欲望を叶える場所である。ユダヤ教の旧約聖書にはカインがアベルを殺す話が出てくる。モーセもまた人を殺す。神の命にそむく同胞を三千人も殺している。イエスも仏陀も立ち上げ時は暴力とは無縁だったが、時と共に変…

  • Go Extreme さん

    暴虐に満ちた『旧約聖書』の世界 人類最初の殺人 カインとアベル 神の子孫へのカナン付与の約束 神自身による殺人の記述 死刑に関する規定 石打ちの刑 敵対する民族を絶滅させよとの命令 暴力を容認してきた愛の宗教キリスト教 十字軍 同じキリスト教国への暴力 罪の赦免を授けられた教皇の権限 異教徒殺害は善行という論理 日本キリシタン時代の神社仏閣破壊 殉教者の不死身の身体という信仰 天国の永遠の至福と地獄の恐怖 魂は不滅 体は滅びるという論理 慈悲の実践としての度脱という修法 悪をなす者を降伏させる調伏

  • チューリップ さん

    タイトルの答えははっきり分かったわけではないけど4つの宗教について大まかな違いとかが分かったし難しくなかったので面白かった。日本の戦国時代のキリシタンの部分とか遠藤周作の小説のイメージで幕府に迫害されてそれでも信仰を貫いた、どちらかというと健気な人たちと思っていたけど実際は彼ら自身も仏教の人たちの村に攻撃して改宗迫って人殺してたりとか物騒な事していたんだなとちょっと見方変わった。信仰心が強いとは良くも悪くも人は過激になるのかなとか思った。

  • ジム さん

    宗教はとにかく信じなければやっていけない。そこへきて、人が抱く疑いは外に向けさせられるからどうしたって争いは生まれる。だから宗教は疑いをどう許容するか、懐の深さが求められる。

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人物・団体紹介

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正木晃

宗教学者。1953年、神奈川県小田原市に生まれる。筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学。仏教(密教)をはじめ、伝統的な叡智を再生して現代社会がかかえる難問の解決に貢献することを生涯の課題とみなす。具体的には、日本密教・チベット密教を中心に文献にとどまらず、現地調査を重ねながら修行における心身の変容

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