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江戸の怪談がいかにして歌舞伎と落語の名作となったか

櫻庭由紀子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305709646
ISBN 10 : 4305709643
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan

Content Description

江戸怪談エンタメ入門。「四谷怪談」「皿屋敷」など、江戸時代から現代まで語り継がれてきた“怪談もの”の名作たち。様々な作品を紹介しながら、元ネタや人気の秘密に迫る。

目次 : 江戸怪談の夜明け前/ 江戸四大怪談その1 四谷怪談・時代を駆けるお岩/ 江戸四大怪談その2 皿屋敷奇聞・あの時のお菊/ 江戸四大怪談その3 牡丹灯籠・お露新三郎の因果の真相/ 江戸四大怪談その4 累草子・因果かさなる不合理性/ 化かす狐/ 化ける猫/ 蛇と蛙/ 転生する悪と因果の発動/ 幽霊になった人々その1 魔人になった人々/ 幽霊になった人々その2 花街の女たち/ 幽霊になった人々その3 男が幽霊になる時/ 幽霊になった人々その4 化けた人々/ 大江戸都市伝説/ 怪談の近代

【著者紹介】
櫻庭由紀子 : ライター、雑誌・書籍・ウェブの記事作成、創作を行う戯作者。伝統芸能、歴史(江戸・幕末時代考証)、日本文化の記事執筆の他、ドキュメンタリーライター、インタビューライターとして活動。噺家・三遊亭楽松の女将として、同氏のサポート全般や公式サイトのエディター兼広報などとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    江戸期に成立した歌舞伎や落語には怪談を素材にしたものが数多いが、どの作がどうつながっているのか漠然としか知らない。こうした怪談がいかにして広く知られ、様々なジャンルに取り込まれて今日まで続く日本伝統のエンタメの基礎となったのかを詳述していく。四谷怪談や番町皿屋敷など有名な幽霊話や因果譚が現在のような形になるまでは、それ自体がドラマのように面白い。当時はポリコレや差別語の概念がなかったので、相当残酷でえげつない話まで庶民の娯楽として消費された様子が見えてくる。あと、本文の文字が薄くて細いため読みにくかった。

  • fwhd8325

    表紙からイメージした内容とは全く異なるものでした。内容はぎっしり詰まっていて読み応えがある一冊でした。歌舞伎は見に行くことはないのですが、落語、講談はよく聴きに行きます。落語も講談もこの時期になると怪談噺をかける機会が多く、季節感を強く感じます。怨念や執念と言ったものは日本独特のもののようで、どこかそうした感情が身体にしみこまれているようにも感じます。図書館で借りたのですが、この内容なら手元に置いておきたいくらい充実しています。

  • qoop

    歌舞伎と落語を中心に、怪異という題材のエンタメ化を読み解く一冊。怪異の発生や怪談の成立を繙き、読み物や芸能の題材として消費されつつ変化していく過程を追っているが、怪談夫々の独自性を押さえていて読み易い。クローズアップされている訳ではないが、女性が化けて出る/男性が呪われるという物語の骨子を現代人が理解する上で、共感と違和感をどう使い分けるか。江戸・明治の怪談を読み解く際にはフェミニズム的視点は欠かせないことが分かる(言うまでもないが)。

  • conegi

    なんとなくで借りた本。先日に嗤う伊右衛門を読んだこともあり、四大怪談の変遷は面白く読めた。広く知られている話の筋は、単なる1エピソードということも多いらしい。ある程度の知識を得てから、京極夏彦の江戸怪談シリーズを読んでみよう。

  • 乱読家 護る会支持!

    いつの時代も、民衆は共感できる話と、怖い話が大好き。不安定な世の中になればなるほど、その傾向は強くなる。 そして、そんな民衆の不安感をうまくつかんで、ビジネスとして大成功したのが四谷怪談や皿屋敷奇聞、牡丹灯籠なのでしょうね。 最近流行りの「鬼滅の刃」「呪術廻戦」も、鬼、怨霊、呪いなどのおどろおどろしたテーマを扱っている点で、江戸後期の怪談話と大きくは変わらないし、ビジネスとして大成功した事例なのでしょう。 本テーマは、ビジネスのハウツー本として書いても面白いかもしれません。

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