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バブルの経済理論 低金利、長期停滞、金融劣化

櫻川昌哉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784532358860
ISBN 10 : 4532358868
Format
Books
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

r/g(利子率<成長率)。利子率が成長率を下回るとき、バブルは必然化する。「低金利の経済学」誕生!世界のバブルを分析、「バブル経済」の本質を歴史と理論から解明。バブルを介して現代のマクロ経済を捉え直す。

目次 : 「低金利の経済学」から見えてくるもの―本書の意図と構成/ キンドルバーガーの慧眼/ バブルのミクロ理論/ 「低金利」のマクロ経済学/ 巨大土地バブルと日本/ 住宅バブル・証券化とアメリカ/ 小国のバブル/ バブル循環の一般理論/ グローバル・インバランスがつなぐ2つの金融危機/ リーマン危機からコロナ危機へ/ バブルは制御できるか/ デフレと流動性の罠/ 国債はバブルか/ 贈与経済の黄昏/ バブルは流転する

【著者紹介】
櫻川昌哉 : 慶應義塾大学経済学部教授。経済学博士。1959年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。大阪大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学後、大阪大学経済学部助手、名古屋市立大学大学院経済学研究科教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • koji

    2021年日経・経済図書文化賞受賞作。日本のバブル経済、長期デフレの書物は沢山読んできましたが、現代の各国のバブル事象をこれ程余す所なく描き、経済学の観点から理論的に分析した経済書は初めて読みました。著者の主張を私なりに要約すると、バブルの本質は、利子率<成長率における「低金利」の元で、金融市場の不完全性が存在する時発生し、新興国、経常収支赤字国、小国で危機が増幅するとするもので納得しました。本書の優れた点は、主流と言われる理論を批判的に考察し、何が本質か凝視し続ける姿勢にあります。本書の良書たる所以です

  • 人生ゴルディアス

    素晴らしい。バブルの歴史的な事例本ではなく、バブルが起きるとすればどういう理論的枠組みで、また現代日本はその仮説から照らしてみるとどうか、という非常に画期的な本だった。特に財政赤字が拡大し続けているのに、どうして国債利回りは低いままなのか、という謎に果敢に立ち向かう。普通金利はプラスであり、「利子率>成長率」が前提となるが、条件付きで「利子率<成長率」が実現されると、強烈な緩和状態となるから必ずバブルが起きる。日本で起きているのは流動性の罠と国債バブルであるとする。ゼロ金利がなぜ悪いかについても解説あり。

  • 天婦羅★三杯酢

    そもそもバブルって何?というところの話。著者はそれを「それ自体の価値は非常に低いにもかかわらず高値で取引される現象」としている。(p38)だから、1万円札の原価は数十円しかしない以上、紙幣はバブルであると言い切る。正直なところ、そこから?という気しかしない。そして、r>g という、トマ・ピケティの『21世紀の資本論』でがっつり述べた式を(しかし彼に無関係に)引っ張り出し、「r

  • しゅー

    ★★★主流派経済学は「高金利の経済学」であり、現在の「市場利子率<経済成長率」の状況を説明できない。政府債務(貨幣、国債)はその定義からしてバブル資産だが、ゼロ金利の状態では人々は安全資産として、それらを選好する。等価交換が基本の経済活動において、人々がバブル資産を保有することは「贈与」と言える。経済の贈与化を食い止めるには、最新の情報技術とミスマッチを起こしている金融システムの改革が必須だ。日本経済も金融劣化を食い止め、ゼロ金利からの離脱と財政再建を並行して行うことで、円の国際化を推し進める必要がある。

  • takao

    ふむ

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