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肉弾 旅順実戦記 中公文庫

櫻井忠温

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122062207
ISBN 10 : 4122062209
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日露戦争の激戦から瀕死の重傷を負いながら生還した一将校による実戦記。戦場の有り様と兵士たちの心情を描いた本作品は各国で翻訳され、世界的ベストセラーとなった。だが、ここから生まれた「肉弾」という言葉はやがて精神主義の標語と化していく。稀代の名作を、百余年を経て新字新仮名にて初文庫化。

目次 : 戦友流血の地/ 大命下る/ 征衣上途/ 日本海上/ いよいよ上陸/ 旅順の価値/ 南山へ/ 戦後の南山/ 敵状偵察/ 俘虜の初狩〔ほか〕

【著者紹介】
櫻井忠温 : 1879(明治12)年、愛媛県生まれ。1901(明治34)年、陸軍士官学校卒業。松山の歩兵第二二連隊付少尉として日露戦争の旅順要塞戦に従軍、瀕死の重傷を負い、死体と間違われて火葬される直前に息を吹き返した。その後、陸軍省新聞班長を経て少将、予備役編入。1965(昭和40)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tomoichi

    明治32年2月の日露国交断絶から旅順要塞第一次総攻撃までを一将校の目線から描く実戦記。日露戦争ものは好きで読んでいるが実戦記を読むのは初めて。(単行本が積読本でした)何と言っていいか言葉が出てこない。明治日本が国民が背負ったこの運命を電車の中で涙を堪えて読むのは辛かった。戦争は残酷である。そして運命も残酷である。著者は昭和四十年に87歳で死去しているが自分が生まれる数年前には旅順従軍者が生存していたことに驚きました。

  • roatsu

    日露戦争・旅順攻略戦に歩兵将校として従軍し、激闘の末に生存が奇跡の様な重傷を負って生還した著者が残した最前線から見た旅順戦記。手軽な文庫で読めるようになって嬉しい。斃れて後已むを地で行く勇気と誇りを持つ日本歩兵の真髄を世界中に示して当時の国際世論の対日観を大きく好転させた、新渡戸武士道と並ぶ大きな役割を果たした画期的一冊でもある。政治的役割はさておいて、国のためという大局に純粋に献身した往時の日本人の心意気に触れられる格調高い美文だと思う。岡潔先生が著作で述べていた戦前までの日本人の一典型を見る思い。

  • くらーく

    名著なんだろうけどなあ。所詮、鋼鉄には肉じゃ歯が立たない訳なんだけど。戦争の悲惨さも分かるのだが、精神論でひたすら進むのを肯定した面もあるし。 人が直接対峙する戦闘は、もう無い事を祈る。

  • 好古

    読みながらどう向き合うべきか非常に困った。当時の社会でこの作品はどのように受け取られたのだろうか。序盤は愛国的で勇ましい言葉が並び楽観的だが、後半の人体破壊描写はなかなか容赦がない。戦友の死を嘆く描写はあるが、嘆くと言ってもどこか哀れさや命の儚さをの中に「美」のようなものを無理矢理押し付けられている感じがして私は非常に居心地悪く感じた。また文語調が強く読みづらく感じるが解説によると当時はこれでも読みやすかったらしい。この本は終章の解説を読まなければ現代の我々は非常に困惑してしまう。

  • むーちょ

    旭川旅行の際第七師団の展示があった北鎮記念館を見学した。 二〇三高地に代表される旅順攻囲戦や日本海海戦など日露戦争に関する展示が多く、また様々な新聞記事や赤紙など当時の物品を見学した。今まで戦争、特に死傷者が数でしか無かったが新聞に掲載されている顔写真付きの戦死者を見た時、数千数万という死傷者の重みが初めて理解できた。 そしてその中で紹介されてたこの本を手に取り、読むに従い戦争というものがより詳細に見えた気がした。 宇露戦争、ガザ戦争、そして中台日などの情勢不安が多い今読めたことに感謝である。

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