上級国民/下級国民 小学館新書

橘玲

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784098253548
ISBN 10 : 4098253542
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
追加情報
:
240p;18

内容詳細

〈 書籍の内容 〉
やっぱり本当だった。

いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、死んでいくしかない。幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ──。これが現代日本社会を生きる多くのひとたちの本音だというのです。(まえがきより)

バブル崩壊後の平成の労働市場が生み落とした多くの「下級国民」たち。彼らを待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命"。一方でそれらを独占するのは少数の「上級国民」たちだ。

「上級/下級」の分断は、日本ばかりではない。アメリカのトランプ大統領選出、イギリスのブレグジット(EU離脱)、フランスの黄色ベスト(ジレジョーヌ)デモなど、欧米社会を揺るがす出来事はどれも「下級国民」による「上級国民」への抗議行動だ。

「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流のなかで、世界が総体としてはゆたかになり、ひとびとが全体としては幸福になるのとひきかえに、先進国のマジョリティは「上級国民/下級国民」へと分断されていく──。

ベストセラー『言ってはいけない』シリーズも話題の人気作家・橘玲氏が、世界レベルで現実に進行する分断の正体をあぶり出す。

〈 目次をみる 〉
まえがき

PART1 「下級国民」の誕生

1 平成で起きたこと
・日本のサラリーマンは世界でいちばん会社を憎んでいる
・正社員の割合は変わらなかった?
・女性の非正規が増えた理由
・「雇用破壊」はどこで起きたのか?
・各戸訪問でひきこもりを調査した町
・ひきこもりは100万人ではなく500万人?
・急落したGDP成長率
・生産性の高い工場も閉鎖されている?
・報酬の高い産業から低い産業への移動
・ITへの投資が少ないのではなく、投資の効果がない
・経済低迷の理由は「日本市場に魅力がない」から

2 令和で起きること
・団塊の世代と団塊ジュニアに起きたこと
・中高年ホワイトカラーの失業はわずか5万人
・パラサイト・シングルの“発見"
・不都合なことはすべて若者の責任
・正社員と非正規の「差別」のない国
・世界一高い最低賃金をさらに引き上げるフランス
・「北」と「南」に分断されたイタリア
・守られた“おっさん"の既得権
・「働き方改革」が進みはじめた理由
・令和の最初の20年で起きること
・現役世代1.5人で高齢者1人を支える社会
・確実に来る未来

PART2 「モテ」と「非モテ」の分断

3 日本のアンダークラス
・現代日本社会の8つのグループ
・上流/下流は「学歴格差」
・若い大卒男性の幸福度は低い
・壮年大卒男性は日本社会の中核
・「ほとんどポジティブなもののない」ひとたち
・大阪フリーター調査
・若者が「遊びの世界」に入る理由
・専業主婦願望と早婚傾向
・未婚のまま出産し母子家庭に
・教育の本質は「格差拡大装置」

4 「モテ」と「非モテ」の進化論
・女は男より幸福度が高い
・男は女より「不安定性」が大きい
・男と女では「モテ」の仕組みがちがう
・若い女性の「エロス資本」
・「恋バナ」はなんのためか?
・女性にとっての「最大の脅威」
・「持てる」ことと「モテる」こと
・女性は「階層」を気にしない?
・なぜ女子学生の方が留学するのか?
・現代社会は「事実上の一夫多妻」
・「モテ」と「非モテ」の分裂
・メンズリブとミソジニー
・年収の低い男は結婚できない
・「結婚がつらい」男たち
・「非モテ」のテロリズム
・「大きく黒い犬」という問題
・神と英雄

PART3 世界を揺るがす「上級/下級」の分断

5 リベラル化する世界
・「人口爆発」と「ゆたかさの爆発」
・私の人生は私が自由に選択する
・ヨーロッパにおけるイスラーム問題の本質
・リベラルな社会の能力主義
・リベラルの理想は究極の自己責任
・「政治的に正しい態度(PC)」が必要な理由
・「リスク」を自分で引き受ける
・自己分析と自己コントロール
・ポイ捨てされる人間

6 「リバタニア」と「ドメスティックス」
・知識社会化・リベラル化・グローバル化
・ヒッピーカルチャーの勝利
・「絶望死」する白人たち
・「とてつもないこと」が起きる世界
・「中流崩壊」を予言した経済学者
・クリエイティブクラスの台頭
・勝利と同時に敗北
・「新上流階級」が集まる都市
・「新下流階級」がふきだまる町
・先進国では同じことが起きている
・アメリカ社会の分裂
・「黒人保守派」とは何者か?
・裕福なサイバーリバタリアン
・ヤンキーとエリート
・「ヤフコメ民」はなにに怒っているのか?
・エニウェア族とサムウェア族
・リバタニアとドメスティックス

エピローグ 知識社会の終わり
・ポピュリズムは「知識社会への抵抗運動」
・サイバーリバタリアン「右派」と「左派」
・ベーシックインカムはなぜ破綻するのか?
・お金は分配できても性愛は分配できない
・「技術」と「魔術」が区別できない世界

あとがき

【著者紹介】
橘玲 : 1959年生まれ。作家。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えちぜんや よーた さん

    身もふたもないタイトル。その名前にふさわしく「正社員・非正社員」、「モテ・非モテ」のお話がズラリが出てくる。最初のうちはわざわざお金を出して買う本ではないと思ったが読むべき箇所は後半にある。なぜ「上級国民/下級国民」という現象が発生したのか?キーワードは「知識社会・リベラル化・グローバリゼーション」。19世紀ごろに始まった近代化(身分制からの解放や産業革命)が、実はパンドラの箱で究極の自己責任社会を作り出されていることが分かりやすく説明されている。かなりの読書量をこなさないと書ける文章ではない。

  • ハッシー さん

    ★★★★☆ こんな見方があったのか。新聞やテレビでは報道されない「不都合な真実」。メディアを通してしかニュースをみない大半の人にとっては、捻じ曲げられた報道によって、本当の真実は見えない。中高年の雇用を守るために若者の雇用が破壊されていることや、解雇が容易でない日本の雇用制度が生産性の停滞を引き起こし、労働組合が働き方改革の邪魔をしているという真実は、戦犯側が支配しているマスコミから報道できるわけがない。読みながら納得する一方で、多くの問題に決定的な解決策はなく、暗澹たる気持ちになる。

  • Carlyuke さん

    一気に読まず途切れ途切れに読んだため掴みきれていない印象。知織化社会・リベラル化・グローバル化の三位一体。自分がXX (白人・日本人) であること以外誇れるもののない人々。若い世代の就職が犠牲になって中高年に雇用を保護したこと。モテ/非モテ。自分にとっては新しいと思われる切り口があり, 学ぶところが多かった。格差が開いて行く時にどんな政策を取るのが良いのか。おせっかいな自由主義でより良い生活習慣にナッジ (そっと肘で押す) という考え方を知ったのは良かった。引用された本にも触れてみたい。再読しよう。

  • なかしー さん

    福沢諭吉の「学問のすすめ」の件で勉強しなければ下人と言う話に改めて学ぶことの大切さを感じた。 男性より女性の方が幸福度が高い/特に若い男性に幸福度が低く、ネガティブな人が多い/モテと非モテの格差社会など今回もなかなか切れ味鋭い視点で厳しい現実と言うのもをご教示してくれる。 バリバリ偏見なんですけど、著者の「言ってはいけない…」を読んだ時にも感じたことなんですが危機感や問題提議を煽るだけ煽って、後は各人でって言うのはどうなんですかね… 助けて貰う気満々な「くれくれ主義」な私が言うのもなんですが笑

  • 万葉語り さん

    人類の歴史の中で職業や結婚を自由に選べるようになったポストモダニズムはごく短く、地縁血縁でほぼ人間関係も将来も決まっていた。それを相転移させた近代革命。そしてIT革命。もはや未知の世界に生きる我々が、分断されるのも、明日さえ見えないのも当たり前。どこでも生きていけるエニウェア族として生きていける教養があればいいのになと思った。2019-144

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橘玲

1959年生まれ。作家。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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