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正義 福祉+α

Toshiaki Tachibana

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623075720
ISBN 10 : 4623075729
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、不正義の視点を通して、福祉国家の忘れものを問う。その福祉国家の忘れものから、法律、社会保障制度そして、個人などにまつわる現代正義論を俯瞰する。ロールズの「無知のヴェール」を乗り越え、センのいう社会的選択と不偏性による「ケイパビリティ・アプローチ」によって捕捉する試みである。

目次 : 福祉国家の忘れもの―契機と敬意/ 正義の不穏/ 家族の法と個人の保護/ 不利な立場の人々の人権/ 住所・住民登録・居住/ 自尊の理念/ 差別・貧困と障害者の権利/ 人権としての生存と自立/ 社会保険制度の効率と公平/ 借りて生きる福祉の構想/ フリーライディングする福祉制度?/ 死刑制度と正義/ 運の平等と個人の責任/ いかにして未来の他者と連帯するのか?

【著者紹介】
後藤玲子 : 1958年生まれ。現在、一橋大学経済研究所教授(経済哲学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 1.3manen

    後藤玲子教授によると、ロールズのリベラルな平等とは、等しい存在に対する等しい扱い、形式的な平等を指す。また、民主的な平等とは、差異ある存在に対する実質的に平等な扱いをいう(3頁上段)。秋元美世教授によると、生存権は社会権の一部で、市民的権利(市民権)よりも新しい、福祉国家を前提とした権利(17頁上段)。長谷川晃教授によると、アマルティア・センの潜在能力論で、自尊は誰もが有すると想定できない。一定の潜在能力が備わることが重要という(78頁上段)。センの考えでは、社会的優先財は個人の生活の単なる手段。

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