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教育格差の経済学 何が子どもの将来を決めるのか Nhk出版新書

Toshiaki Tachibana

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140886311
ISBN 10 : 4140886315
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

いったい何が教育格差を生み出しているのか。親の所得の影響、保育園と幼稚園の差、遺伝と環境の関係、塾や習い事の効果などを、格差研究の第一人者がコストとリターンの観点から徹底分析。0歳から小・中学校期を中心に、子どもの将来を決める決定的要素を、豊富なデータに基づいて読み解く。公教育で格差を乗り越える方法や、格差社会・学歴社会の行方についても考察。

目次 : 第1章 子どもの格差を容認する親たち(「結果の格差」と「機会の格差」/ 子どもの貧困と教育 ほか)/ 第2章 子どもの将来は何で決まるのか(遺伝の役割とは/ 遺伝が重要な役割を演じた例 ほか)/ 第3章 幼児教育のコストとリターンを読み解く(子育ての歴史をたどる/ 日本人の子育て観はこうしてつくられた ほか)/ 第4章 公教育で格差は乗り越えられるか(塾や習い事などの学校外教育/ 日本の子どもの学力 ほか)/ 第5章 学歴社会の行方を考える(教育の目的とは/ 学歴社会が教育に及ぼした影響 ほか)

【著者紹介】
橘木俊詔 : 1943年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授、同志社大学特別客員教授などを経て、京都女子大学客員教授、京都大学名誉教授。専攻は労働経済学、公共経済学。日本の格差社会の実態を経済学の立場から分析し、多くの著作を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けぴ

    民主主義の機会均等の原則から考えると公教育に税を投入して少なくとも高校卒業までは親の収入による格差を是正すべきという主旨。フランスは学歴主義の国ながら高校卒業後、浪人まで含めて公教育で賄われておりモデルとして挙げられている。さらに言えば日本の大学、特に私立大学の学費が現在高額になりすぎているので奨学金制度の充実や返還免除の必要などにも踏み込んで議論してほしかった。教育に税金をかけない→低所得の不健康な大人の育成→生活保護〜医療費含めた税負担の沸騰という悪いサイクルを断ち切ってほしいものです。

  • カルシュ

    教育格差には塾に通わせることなど学校教育以外の勉強時間があるというデータがある。となると親の収入により格差がでているという考えもありますが、そもそも日本や学歴社会の中国・韓国・フランス以外の国では塾というものがない。学校以外で勉強させるということは学校教育に問題があると考えることもできる。少人数制にすればコストもかかる為導入は厳しい。日本全国でも学力格差がある。通塾率は低いが秋田県や北陸では学力が高い。そこには理由が…

  • くまくま

    前半部分は刈谷先生らを中心に教育界からすれば議論しつくされた内容。財務省が主張する「少人数学級での教育効果はさほど高くない」のいうことに対するデータはないということは意外だったがそれ以外のことについては他書でもして帰宅された内容。

  • みずき

    ある程度の格差が存在するのは仕方ないが、公教育に財政投資をすることで格差を是正し、社会発展につながるという結論だろうか。そもそも学校教育の目的を何に置くかということもあるが、社会発展の視点を学校教育の目的の1つとするなら、塾に行けば何とかなるという塾の神聖化を是正することは必須だ。日本の公教育には高い能力を持つ教員も学び続けている教員も多い。しかし、授業以外のことを求められることが多すぎる。教員増、教員が授業準備にかける時間の増加、教員の質の向上こそが日本の教育格差を是正するのに必要なのではないだろうか。

  • TAK.I

    昨今取り沙汰されている「教育格差」について経済学の観点から述べている。正直、教育格差については松岡氏の著書を読んだ方がより詳しい。「何が子どもの将来を決めるのか」というサブタイトルが付いていて全5章から成っているものの、どれも今一歩踏み込めていない気がするし内容が薄い。挙げ句の果てに、フランスの教育を引き合いに出し、塾のような教育を公教育に取り入れよといったあまりにも安易すぎる主張に疑問を感じる。情報は多岐に渡るが、結局何が言いたいのか、解決の糸口は何なのか、自分としては掴むことができなかった。→

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