アメリカ 河出新書

橋爪大三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309631011
ISBN 10 : 4309631010
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;18

内容詳細

日本にとって、いちばん重要な国であるアメリカ。しかし、日本人はアメリカの何たるかをまったく理解していない。アメリカとはそもそもどんな国なのか。アメリカ的とはどういうことか。私たちにとってアメリカとは何か―。日本を代表するふたりの社会学者が語る、日本人のためのアメリカ入門。アメリカという不思議な存在。そのひみつが、わかる。

目次 : 1 アメリカとはそもそもどんな国か(キリスト教から考える/ ピルグリム・ファーザーズの神話/ 教会と政府の関係はどうなっているか/ 教会にもいろいろある/ 大覚醒運動とは何だったのか/ なぜ独立が必要だったのか/ なぜ資本主義が世界でもっともうまくいったのか/ アメリカは選ばれた人々の選ばれた国なのか/ トランプ大統領の誕生は何を意味しているのか)/ 2 アメリカ的とはどういうことか(プラグマティズムから考える/ プラグマティズムと近代科学はどう違うのか/ プラグマティズムはどこから来たのか/ パースはこう考えた/ パースからジェイムズへ/ デューイはこう考えた/ プラグマティズムと宗教/ ふたたびアメリカの資本主義を考える/ プラグマティズムの帰結)/ 3 私たちにとってアメリカとは何か(なぜ人種差別がなくならないのか/ なぜ社会主義が広まらないのか/ なぜ私たちは日米関係に縛られるのか)

【著者紹介】
橋爪大三郎 : 1948年、神奈川県生まれ。社会学者。東京工業大学名誉教授。著書多数。大澤真幸氏との共著『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)で新書大賞

大沢真幸 : 1958年、長野県生まれ。社会学者。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    アメリカは世界基準であるにもかかわらず社会のあり方は唯一無二のもの。日本にとってとても身近な国なのに日本人が理解不能な国でもある。アメリカとはそもそもどんな国で、アメリカ的とは何か、ということをキリスト教とプラグマティズムという2つの観点で論じている。そもそもの国の成立から約200年前に国の仕組みを話し合いで決めてきた。契約から会社ができ社会を作り州が集まり国ができた。日本は全く逆に国家・社会・会社の順にできる。これだけ科学が発達しても聖書の世界を信じているなんて、日本と全く違うということだけは理解できた

  • NICKNAME さん

    難しい本であった。アメリカという国の基本になっているというキリスト教やプラグマティズムの説明にとてもボリュームを割いている。特にプラグマティズムに関してはとても哲学的で難解な説明が長く続き、この本は哲学書なのかと思うくらいであった。終わりの方にアメリカに追従する国としての日本についても書かれている。アメリカという国を分かり易く説明する本かと思って読んだのだが、そうとも言い難い感じがするけれど、以前よりはアメリカについて理解できたかと思う。まあそれだけ複雑な国なのでしょう。多くの日本人は読むべきだと思う。

  • Tui さん

    アメリカがどんな国なのか、初めて分かった気がする。前半は、キリスト教について多く語られ読みにくいが、そこをふんばって乗り越えると、一気にアメリカという国の見晴らしが良くなる。建国当時バラバラだったがゆえに契約を重んじること。教派による違いをそのままに心底プロテスタントを信じ、行動の基準にもなっていること。哲学や概念より結果そのものに価値を置くこと。世界のスタンダードにありながら、異端さも半端ない大国である。終章は、アメリカと日本のあまりに奇妙な関係性について。これは義務教育の段階で知らされるべき内容だ。

  • ころこ さん

    グローバルスタンダードと、西洋社会からみても特殊な二面性を持ったアメリカを考察しています。読み易いのは3章です。1章ではキリスト教を、2章ではプラグマティズムという思想を取り上げています。1章は2章の前提であり、読み辛いのは2章です。真理はひとつである、他方、真理は経験ごとに多様である、このふたつを止揚しようとしたのがプラグマティズムだと定義しています。これは、経験が特殊性を示しており、一回性の真理が普遍を示しているとすると、アメリカの二面性と整合しています。本書ではパースを評価しています。パースによると

  • trazom さん

    「ふしぎなキリスト教」「ゆかいな仏教」「げんきな日本論」「おどろきの中国」が抜群に面白かったコンビによる「アメリカ」。これまでの本が、ふしぎな〜というような形容詞付きだったのに、この本にはそれがない。確かにここで論じられているのは、アメリカのあり姿の分析ではなく、アメリカという国を成り立たせている宗教や哲学である。「アメリカン・ドリームという幸福の神義論がプロテスタントという苦難の神義論に媒介されている」「この国を支えているのはキリスト教とプラグマティズム」などのアンビバレントな背景を、なるほどと思う。

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橋爪大三郎

1948年生。社会学者。大学院大学至善館教授

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