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アイルランド短篇選

橋本槙矩

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003228715
ISBN 10 : 4003228715
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2004
Japan

Content Description

アイルランド文学の本領は短篇小説にこそある。歴史・風土・宗教・口承の伝統など、アイルランドを様々な角度から浮き彫りにする傑作短篇一五篇を精選。イギリス文学とはひと味ちがう、独特の味わいに満ちた緑色のオムニバス(乗り合いバス)にあなたも乗ってみませんか。

(「BOOK」データベースより)

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『アイルランド短篇選』 橋本槇矩編訳 岩...

投稿日:2012/10/10 (水)

『アイルランド短篇選』 橋本槇矩編訳 岩波文庫 ジェイムズ・ジョイス、フランク・オコナーなど名前でしか知らなかった作家たちを短篇を通じてその作品世界とアイルランドの風土を感じることができた。 これらの作品を読んでいてふと20世紀アメリカの画家アンドリュー・ワイエスの水彩画が浮かんできた。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    アイルランドを舞台にした話は皆川博子さんの「薔薇の血を流して」しか読んだことがなかったので新鮮でした。国教会のイギリスとカトリックのアイルランドの対立や暴動、表現の仕方によってアイルランド人が「野卑」だの一概に貶められていることや荒涼とした地の。それでも彼らは時に強か且つ献身という優しさをもって人々に接していく姿も持つ人間である。最初は馬鹿にしていても一時の夢を見せてくれて自分よりも貧しいインド人の行商の話を聞いて親近感を持つ祖母の話は周囲からのアイルランドの生活の厳しさと強かさを物語っています。

  • paluko

    14人の作家により1799年から1971年の約百七十年間に書かれた作品15編を収録。貧しさ、頑迷さ、閉塞感、悲惨な対立、その中にもユーモア、はっとするような美しさがあり。英語で書かれた文学作品の中でアイルランド作家の存在感がものすごく大きい理由がおぼろげにわかってきたような気がするが、歴史の勉強が足りなさすぎて理解が及ばない点が多々、あるのがもどかしい。

  • jamko

    再読。初めて読んだ時も思ったけどアイルランドって日本と似てる。ムラ社会というか、他者からどう思われるかに異常に気を使うあたり、ともに辺境の島国に生きる者として残念なシンパシーを感じてしまう。というのも前回これを読んだ時その直後に『フランス短編集』を読んだんですよね。それがもう清々しいまでに自分と恋人のことしか考えてない人たちばかりで。すごい…フランス人ほんとに自由…!とその落差に衝撃を受けた記憶が笑

  • あかつや

    アイルランドの短篇15篇で編んだアンソロジー。飛び抜けてこいつはすごいってのはないけど、これでなかなか味のあるものが揃っていて、1冊の本としてかなり良いものだと思った。特に好きな話はまずブライアン・フリールの「ミスター・シング」。田舎のお婆さんの家にやってきたインド人のセールスマンがもてなされる話。この土地に住む善良で素朴な人の一例として、この本に載るのに相応しい。リアム・オフラハティの「国外移住」。出稼ぎで米国へと渡る息子と娘。二人を送り出す父と母の心境。これも貧しい土地故にで、ここに住む人の一例だな。

  • 1.3manen

    1971年初出。知ってる作家はジェイムズ・ジョイスだけだった。「二人の色男」で「策を弄したりすることには疲れた。11月には31歳になる」(139ページ)。まだいいじゃないか。俺はもう41直に厄年だぞ、てなものか。「有利な職には決して就けないのだろうか? 家庭を持つことはできないのだろうか?」(同頁)と。10年前は全く考えてもいなかったが。ジョン・モンタギューの「罪なこと」では、「社会が結婚しない女性は失敗者だと見なす」(339ページ)という指摘がある。現代は女性の自由が増え、必ずしもそうじゃない。献身愛。

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