ロスト欲望社会 消費社会の倫理と文化はどこへ向かうのか

橋本努

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326603381
ISBN 10 : 4326603380
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
橋本努 ,  
追加情報
:
276p;22

内容詳細

高度経済成長期の大量生産に支えられた画一的消費、ポストモダンのきらびやかな記号消費を経て、「欲望なき時代」の日本社会が生み出したユニークな消費スタイルとは。歴史を整理する枠組みを提示、衰退する日本の消費社会の今後を展望する。

目次 : 消費社会はどこへ向かっているのか?/ 1 消費論の最前線(消費社会にとって「快楽」とは?快楽としてのエシカル消費―ケイト・ソパーによる認識論的転回/ 消費社会にとって「贈与」とは?供犠としてのショッピング―ダニエル・ミラーの人類学的消費理論)/ 2 家庭(オイコス)を超えて(消費社会にとって「ハンドメイド」とは?承認としての生産=消費―新たな「プロシューマー」の生成過程/ 消費社会にとって「消費者団体」とは?消費者運動の変遷と消費者団体の行方)/ 3 環境への配慮(消費社会にとって「顔の見える関係」とは?「生の循環」構築のための責任ある消費者―産消提携と倫理的消費/ 消費社会にとって「環境に配慮する生活」とは?持続可能な世界のための消費実践―海洋プラスチック問題の現状と対策)/ 4 顕示しない消費の台頭(消費社会にとって「シンプルな生活」とは?普通を究めるくらし―無印良品が提示する現代の「用の美」/ 消費社会にとって「消費しない生活」とは?消費ミニマリズムの倫理―“下からの啓蒙”が変える消費社会)

【著者紹介】
橋本努 : 1967年生。1996年東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻博士課程単位取得満期退学、1999年学術博士。現在、北海道大学大学院経済学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tui さん

    SDGsもそうだけど、環境や生態系への配慮は、危機意識や禁欲さを動機にすると、いずれ行き詰まり、心理的な抵抗感から陰謀論として否定される傾向にある。そうでなく、環境に関わることで得られる精神的充足感や、シンプルかつ上質な生活スタイル嗜好など、なんらかの個人的な快楽の感情を動機とした方が長続きするというのは、その通りだなと。金銭的な余裕もある程度は関わるが、少なくともプラスの動機から起こる活動には継続の余地がある。…とはいえ「人新世の資本論」を読んだ後では、そんな悠長なこと言ってられないのかなとも思ったり。

  • Hitoshi.F さん

    なかなか読み応えのある書物、消費社会の論文である。とある業界新聞のコラムに紹介されていたのをみて購入。そのコラムはこうきりだされていた「今年の冬はファーやレザーが流行しているようだ。とは言ってもリアルレザーやファーでなく、あえてフェイクなのがトレンド。かつては・・・」と。読了後の今、本の要所要所に貼付された付箋の数は10を超える。後半、少し学問的表現が色濃くなるような気がするが比較的気軽に読める。一読の価値あり。

  • のせなーだ さん

    「消費社会=環境破壊」溢れる物と情報。買って失敗するより買わない。欲しいは今なのか、どれをどの価格で選ぶのか面倒くさい。「欲求流去」。無駄な消費を繰り返したら目が覚め、不使用な物に囲まれている。修行の目標は清貧な暮らしか。所有しない、自由なシンプルライフ、もう探しもので時間をロスするのは嫌ですから。珍しい 「Made in USA 」製品である「ピーナッツバター理論」ですか。昔から好きで買い続けているが。欲しい食べたいとかいう欲望が減少というより、もともとあいまいだったな。入るを量りて出ずるを為す。

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