いつも心に樹木希林〜ひとりの役者の咲きざま、死にざま〜

樹木希林

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784873768588
ISBN 10 : 4873768586
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
191p;24

内容詳細

昨年9月に亡くなられた俳優・樹木希林さんの一生を、本人の貴重で魅力的な文章や語りから辿ります。また生前に親交のあった方々から樹木さんに寄せた新録も多数収録。

Introduction
樹木希林 文:久世光彦[演出家・作家]

1960年代まで
女優・悠木千帆の誕生
 インタビュー:いちばん幼かった頃のこと
 エッセイ:極楽トンボ
 対談:曰く「いきあたりばったり」 ×市原悦子[女優] 取材・文=塚田泉 
 森繁久彌さん 久世光彦[演出家・作家] 
 エッセイ:とし子さんは幸せいっぱい 

1970年代
悠木千帆から樹木希林へ
 対談:芝居は「笑い」がいちばん ×久世光彦[演出家・作家]
 寺内貫太郎の母 向田邦子[脚本家・作家]
 悠木千帆が書いたエッセイ 
  「ジュリーの魅力」「Help」「ほんねとたてまえ」
 インタビュー:ニッポン個性派時代10樹木希林 取材・文=内海陽子 
 対談:子供ができると男って役に立たないものね ×加藤登紀子[シンガーソングライター] 
 樹木希林、問わず語り:おんなの午後
  1.女〞のライセンス 
  2.欲のはなし
  3.常識のはなし
  4.「駄目」のはなし
  5.金持のオトコへ

1980年代以後
CMの皇太后
 発掘! 連載エッセイ:あだダ花の咲かせかた
  1.役を果たした先が宇宙への同化につながる「明らかなる死」を想う
  2.人生の「なぜ」に、明るいところで真正面から向き合いたい
  3.世間という鏡は遠目に、時をかけて観れば、平らかに写し出すものです
  4.陰花植物的芸術家たちよ! 太陽の下でりっぱに咲こう
  5.日に一度数珠を手に端座し娑婆への修行をしています
  6.『現代の眼』誌と私の関係は「難有りて……、有難し」です
 書評:『芸能の論理』竹中労著――TV文化の虚妄を斬る―― 
 対談:現代に貞女は必要か否か! ×橋本治[作家]

2000年代以後
病……そして、映画のほうへ
 対談:きもの好き 映画好き ×吉永小百合[女優]
 インタビュー:hon・nin列伝 第九回 ゲスト樹木希林 吉田豪[プロインタビュアー]
 インタビュー:「老い」や「病気」は一種のチャンスだと思うから、私は嫌ではないんです。
 インタビュー:パターンではなく、人間を見つめる 取材・文=轟夕起夫 

希林さんとわたし
 安藤サクラ[女優] 大切な大切な自慢です
 YOU[女優・タレント] 人間っておもしろいのよ、と思わせてくれる。そんな人です。
 松坂桃李[俳優] 「どうもー、松坂桃李です!樹木希林です!」
 寺田農[俳優] 私たちは18才であった
 大森立嗣[映画監督] 「日日是好日」での樹木希林さんとの出会い
 松岡茉優[女優] あなたを思う時だけは、女でよかったと思います
 崔洋一[映画監督] 最後のナレーション
 田中麗奈[女優] (あぁ希林さんに怒られる)
 阿武野勝彦[東海テレビ放送プロデューサー] 希林さんのお金の話
 原田眞人[映画監督] 樹木希林さんについて二三の事柄。
 永瀬正敏[俳優] 偉大で、愛おしい存在。希林さん、ずっと側 にいて下さい。
 浅田美代子[女優] 「この子も役者の端くれだから、全部見せるの」

樹木希林を悼む
 樹木希林・弔辞 是枝裕和[映画監督]
 オノ・ヨーコ[芸術家]
 あいさつ 内田也哉子[エッセイスト]
 内田裕也[ロックンローラー]

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助 さん

    タイトル通りッ! と心の底から、そう思った。「樹木希林」という生き方を、常に心に留めてマネしたい。「全身癌」になったとき、「突然死ぬのとは違って癌は、向き合えるからいい病気」と、思い定める。「癌」という見るも恐ろしい漢字さえ、「ヤマイダレに品の山だから、良い品物が埋もれているのよ」と、常に前向きだった。言葉が「軽い」現代、「ウソ」がない希林さんの言葉だからこそ、いつまでもこだまするんだろう。数多く出版されている”希林本”の中でも、「集大成」と言っていいほどの1冊。ゆかりの人々どのパートを読んでも中身が濃い

  • けんとまん1007 さん

    適当な言葉が浮かばないが、やはり、深くて広くて凄い!としか言いようがない。語り口も独特で、年々、平易な言葉になっていたように思うが、その奥行きは却って深くなっていたように思う。人間としての幅だろう。

  • あこ さん

    あらためてかっこよくて魅力的な女性だと思った♡。業者は全く違うけれど演じることのノウハウが私の仕事にも通じるところがあり面白かった。そういえば、劇作家の平田オリザさんも「演劇は曖昧な領域を扱うのに優れており医療コミュニケーションにも活かせる。」と言っていたな。今まであまり意識しなかったが、心の琴線に触れる作品があったら、監督や演出家や脚本家などを確認して作品を見ていくのも面白そう。橋本治との「現代に貞女は必要か否か!」という内容の対談も興味深かった。また作品を通して希林さんにお会いしたいです(^^)

  • 青木 蓮友 さん

    このムック本こそが、樹木希林さん関連でピカイチかもしれません。とてもつもなく濃ゆい内容で、空気感というか気配が切り取られて載っています。写真もあるからだけじゃない、希林さんもちろん掲載されている人物全員のそれぞれの時間、息遣い。さらっと読もうとしたらとーんでもなかった、嬉しい誤算のガチ読書となりました。記事の順番がまた憎いんですよね、年表があるのもとってもいいし、エッセイもたくさん。是枝さんの弔事と也哉子さんのあいさつ全文が載っているのも最高です。嘘のない誇張も世辞もない、まっすぐな哀悼の真心を見ました。

  • kayo さん

    先に『120の遺言』を読み、こちらも気になり手に取りました。若いのにお婆さんの役を演じる変わった方というのが子どもの頃見た希林さんの姿。実際お年を召されてからは実にカッコよくシニカルでユーモアたっぷり。彼女の家族観、人生観は斬新なようで、筋の通ったものがあり肯いてしまうものがあります。実際希林さんとお仕事をされた方から見た希林観もたくさん読めて感慨新たでした。自分が死ぬまでのことを自然の流れに任せながら、真逆に先を読んできちんと自分の体を、そして死に様をコントロールしてもいるようでありました。

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人物・団体紹介

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樹木希林

1943年、東京都生まれ。本名、内田啓子。61年、文学座に入り「悠木千帆」名義で女優活動をスタート。70年代にテレビドラマ『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『ムー』『ムー一族』などに出演し人気を博す。2000年代以降は映画に活躍の場を広げ、『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』(07年)、『わが母

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