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ツバメの親子はどこにいる

樫崎茜

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784774338903
ISBN 10 : 4774338907
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

――たぶん、人は、変わることができるのだ。
人も、町も、そして時代も、変わることができる。

小学5年生の明照は、入学式が憂鬱でたまらない。春から1年生になる弟の音晴が、目の見えない母・ゆかりに、白杖をもって入学式に来ないでほしいと、駄々をこねているからだ。入学式に来た母の姿をからかってきたクラスメイトたちと、取っ組み合いのケンカをした音晴は、ケガを心配してくれたおじちゃんとその飼い犬・ダイスと友だちになって‥‥。

視覚障碍者の両親のもとに生まれた兄弟の成長を、昭和・平成・令和の時代を通して描いた著者渾身の家族小説。

【著者紹介】
樫崎茜 : 長野県生まれ。2006年講談社児童文学新人賞佳作を受賞。デビュー作『ボクシング・デイ』(講談社)で、第18回椋鳩十児童文学賞、『満月のさじかげん』(講談社)で、日本児童文学者協会新人賞を受賞

水谷有里 : イラストレーター。小説の装画や挿絵を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 雪丸 風人

    障害者への差別を扱った作品。両親が視覚障害の家で育った兄弟の歩みを中心に描かれた物語です。心無いのは周囲だけではなく、時として身内でさえ思わぬ感情を噴出させるという部分が衝撃でした。家族だからこそ囚われる生半可でない葛藤。これにに打ちのめされたんです。常に理想像でなんていられない彼らの姿に、綺麗ごとではない紛うかたなき真実を見た気がしました。酷い言動に晒される場面が少なくなかったせいか、並外れた優しさに触れるシーンでは心を洗われましたね。不良パートはユニークすぎて吹いた!(対象年齢は12歳半以上かな?)

  • 柊子

    両親が聴覚障害の家庭。昭和、平成を経て、の物語。友達や他人に排除されるのも辛いが、家族に「いないもの」とされて育つことの残酷さが胸に痛い。昭和の頃は障害のある家族を、外に出さなかった例が多いので(実家の近所にもそうしたお宅があった)、時代背景としては理解できるのだが…。とてつもない勇気と信念を持った夫婦、温かくて優しい人柄も魅力的だ。

  • 296OBA

    優しいお話でした。 両親が視覚障害の兄と弟。本人は健常者なのに、親が障がいということで、イジメにあいます。知ってる人がいない遠くの学校を受験したり、グレたりします。 目のみえない母にグレた兄の髪型を伝えるくだりは笑えました。 反抗期を乗り越えて、父親の凄さに気づいた所がとても良かったです。

  • 菱沼

    読む価値のある本だった。あとがきにあった、オルゴール演奏家の宮本由利子さんは、仕事をしていたときに講師として来ていただいたことがあった。良い物語だったからなおのこと、最後の方の音晴の結婚に関して、二度も「入籍」という言葉が使われているのが残念。「結婚」「婚姻届を出す」ではいけなかったのだろうか。「入籍」とは養子縁組のことを言う。結婚に際して95%の妻が夫姓にする今、相手の家に入るととられかねないこの言葉は、ジェンダー平等を遠ざける一因だと思う。若い人が読む物語だからこそ、言葉には敏感であってほしい。

  • 小説大好き

    書きたいことは良く伝わるが、書き方が効果的とは思えない作品だと感じました。特にセリフに全く面白味がなく、(そんな場面があったかは忘れましたが)「すごい」ことが起こった時「え? すごい!」とキャラに言わせるタイプのつまらなさです。こういう部分を退屈に感じない人であれば楽しめるでしょう。そして、テーマを伝えるという部分に対する都合の良さも目立ちます。例えば、語り手の少年が大人の会話を聞きながら「大人の言葉だ」と理解を示さないシーンがある一方、それより遥かに難解な視覚障害についてはたった一聞きで理解したりなど。

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