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イタリアのホスピスから アートとケアの物語 ちくま新書

横川善正

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480069177
ISBN 10 : 4480069178
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

もてなしのアートに満ちあふれているイタリアのホスピス。「死はスイートなもの」という彼らの感覚、人生をまるごと味わおうとするイタリア人の感性とはどのようなものだろうか。アートで終末期医療を彩るという美学やケアの思想を掘り下げて紹介するとともに、それを支える市民や地域共同体のあり方をいきいきと描き出す。人生の最期に寄り添う終末期ケアとアートはいかにあるべきかを問い続け、イタリアの人々と交流を重ねてきた美大教師による、まったく新しいホスピス案内。

目次 : 序章 なぜ終末期ケアにアートが必要か/ 第1章 絶望を希望に変える力/ 第2章 アートの原点にあるもの/ 第3章 「アットホーム」を求めて/ 第4章 ホスピスから甦るデザインとアート/ 第5章 農と食による「再生」/ 第6章 目を凝らして/ 終章 「生命」から「いのち」へ

【著者紹介】
横川善正 : 1949年金沢市生まれ。金沢美術工芸大学名誉教授。専門は英国文芸・デザイン論。アートミーツケア学会理事、金沢市立病院および済生会金沢病院での医芸連携プロジェクトの顧問を務める。著書に『ホスピスが美術館になる日―ケアの時代とアートの未来』(ミネルヴァ書房、泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 大先生

    ホスピスを運営するイタリア人女性(アンナ)の取組みを紹介しつつ、アートとケアについて考察した本です。著者は日本の美大の名誉教授。ケアの時代には、終末期医療や介護の局面においてアートが活かされるべきだと。また、現代の競争社会を批判的に捉えており、脱原発・反TPPといった主張も(イタリアは既に脱原発していると。注:昨年くらいから方向転換の議論があるようですが)。冒頭でアンナの「死はスイートなもの」という印象的な言葉が紹介されていますが、本書を読んでもその真意は掴めませんでした(冗談なのか、魔女なのか)

  • MICKE

    読んで思うのは、アートはやはりたった一人の独立峰だと思うんだな、だからホスピスにも無力だと思うんだ、無力でありたいというか。ずるいけど。なんの役にも立たないけれど。でもアートなんだ、それが。

  • ちあき120809

    筆者は、終わりを感じるほどの苦境にあっても生きることを掴み直すことを「あきらめ」、それを自ら手放すことを「絶望」という。これはキェルケゴールの定義する「絶望」とも共通する。その「絶望」の淵で、心に差し込む「希望」の光をディキンソンの詩に求めているのが興味深い。ファビオ・ランベッリ氏が論じる"暗くて明るいイタリアの人生観"と、ディキンソンの詩にはどこか共鳴するところがあるのであろうか。そして「リスクに怯えて何もしないのは生きているとは言えない」という結論に、角田光代氏の『ひそやかな花園』が想起させられる。

  • めっちー

    夫を癌で看取ったのがきっかけでホスピスを創設する為奔走するイタリア人とのやり取りを書いた本。イタリアと日本の違いが書かれてるがイタリアは死に対して向き合い、受け入れてから進む。患者の尊厳をアートと結びつけ、アートに関わる事で心が蘇り穏やかな最期を送るが、日本ではアートの位置が低い事もあり遅れてる。ケアを受けるとしたらこういう所がいい。奔走するアンナさんの母やスタッフが次々に亡くなり意気消沈したり、癌が見つかって闘病したり悪戦苦闘が続くが、ボランティアに繋いで新しい種が芽吹いてる。このまま上手く行く事を祈る

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