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戦闘戦史 最前線の戦術と指揮官の決断

樋口隆晴

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861826931
ISBN 10 : 4861826934
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan

Content Description

恐怖と興奮が渦巻く「現場」で野戦指揮官たちは、その刹那、どう部下を統率し、いかに決断したのか?ガダルカナル、ペリリュー島、嘉数高地、ノモンハン、占守島など、生々しい“戦闘”の現場から、「戦略論」のみでは見えないリーダシップの本質に迫る戦術部隊の戦例を専門的にあつかった“最前線の戦史”、初の書籍化。

目次 : 仙台第二師団、弓張嶺の夜襲―史上空前の快挙とよばれた“夜襲神話”の誕生/ 盧溝橋事件―一木清直の戦いと“ドクトリン”の勝利/ ガダルカナル島 一木支隊の全滅―一木清直の戦いと、“ドクトリン”の敗北/ 兵は「機動」にあり―島田戦車隊スリム殲滅戦/ 血で飾られた砂糖菓子の丘―第22海兵連隊沖縄戦シュガーローフ・ヒルの戦い/ 歩兵第五十七連隊、リモン峠の勝利と敗北―レイテ決戦の先鋒が迷い込んだ「戦場の霧」/ “陸軍の真珠湾”開戦劈頭の強襲上陸―歩兵第五十六連隊のコタバル上陸作戦/ 戦車第一連隊の苦い勝利―M3軽戦車VS.九七式中戦車、ビルマ・ウンドウィン戦車戦/ オールド・ブリードを追い詰めた海岸への逆襲―ペリリュー島守備隊、最初の一日/ 沖縄 嘉数高地の陣地防御―アメリカ軍、戦車二二両喪失!!「あの忌々しい丘」と呼ばれた高地争奪戦〔ほか〕

【著者紹介】
樋口隆晴 : 1966年生まれ。陸戦専門雑誌「PANZER」編集部員を経て、フリーの編集者兼ライター。主に『歴史群像』(学研パブリッシング)をフィールドに活躍。戦国の城や、近・現代戦といったテーマの“現場”に赴き、実証的に描き出すその記事、論考には定評がある。2004年度より三年間、江東区区民歴史講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • サケ太

    素直に面白い。日本陸軍の様々な戦いを題材に。“何故その行動をしたのか”、“勝利(もしくは敗北)の理由”を順序立てて、わかりやすく書かれている。戦術的論理が理解しやすい。様々な兵の運用についても触れられており、日本軍勝利、そして敗北が納得しやすく書かれている。アメリカとの戦術の違い。日本軍が夜襲にこだわった理由。日露戦争で夜襲が成功した理由。これは面白い。単純な勝利、敗北ではない。当時の人々が、戦闘綱要(ドクトリン)を守り、決断した。その凄さに熱さを感じた。戦術、戦略の食い違い。懸命に戦った彼らを感じられる

  • 六点

    陸軍とは大体の国家において、最大の組織であり、陸軍の体質はその国の体質そのものである。「精神主義」だの「学ばない軍隊」とかいう後出しの批判には事欠かぬのが我が国である。では何故日本陸軍はあのように戦い、勝ちそして敗北したかを戦術、作戦、戦略、教義の面から考察した本。話題になるのも宜なるかなという良書である。行間からは日本が如何に「近代」と格闘し、そして適応し、敗れたかというソフト面から見た日本の苦闘という思いが立ち上がってくる。しかし、その悪戦苦闘は社会のあらゆる層でこれからも続くのだ。一読すべき良書だ。

  • 筑紫の國造

    戦争について、具体的な個々の「戦闘」から光りを当てる。日露戦争やノモンハン事件の戦闘から、太平洋戦争の数々の戦いまで、「なぜ指揮官はそう決断したか「勝敗を決した理由は何か」など、感情を排して冷静な視点から描かれており、勉強になると同時に読み物としても面白い。一見「無謀」に見える日本軍の「白兵夜襲」の裏にあった「合理的に見える」理由、「水際撃滅」が失敗に終わった原因など、今後戦史を紐解くひとには参考になる部分が多いだろう。沖縄戦(シュガーローフ・ヒル、嘉数)では、米軍の失敗についても触れられている。

  • 八八

    至る所で話題になっていた著作。戦略、作戦、戦術の階層や戦闘の原則の視点から日本の種々の戦いを考察する。無謀や白兵主義で片付けられがちな日本軍の戦闘を何故そうなったのかを教えてくれる一冊である。「学術書」ではないが、学術書では扱えていない部分を拾ってくれているので良い。日本軍にも、日本軍なりの考えがあった事を本書は教えてくれるが日本軍の限界も述べているのが評価できる。

  • つわぶき

    主にWW2期帝国陸軍の師団〜中隊規模の指揮官の状況判断及び指揮の過程を見て、戦闘の様相を分析した本。戦後、様々な批判を受けることになる戦闘指導も、当時帝国陸軍が保有していたドクトリンを加味すれば、近代軍人としての合理性の基に実施されていることが分かる。また、国家として経済力及び技術力が不足していたが故の基盤整備の不備に起因する制約がドクトリン、そして戦闘方法に影響を与えている一方で、部隊の訓練状況もまた戦闘行動の成否に影響を与えていることも戦術次元の部隊規模における戦闘は明らかにしている。

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