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緑のなかで 光文社文庫

椰月美智子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334792046
ISBN 10 : 4334792049
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

啓太は、北の大地の大学に進んで三年目になった。寮に入って、学生生活を謳歌している。新学期を迎え、新歓企画で構内も寮も、浮き立っていた。そんなとき、双子の弟・絢太から、母が書き置きを残して出ていったと連絡がきた。何故そんなことになったのか…。時に笑い、時に泣きながら自分を見つめ続ける、一人の大学生の一年を瑞々しく描く!

【著者紹介】
椰月美智子 : 1970年神奈川県生まれ。2001年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞し、’02年にデビュー。’07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、’08年第23回坪田譲治文学賞、’17年『明日の食卓』で第3回神奈川本大賞、’20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のぶ

    気持ちのいい青春学園ドラマだった。表題作の長編と「おれたちの架け橋」という短編が収録されている。表題作は主人公の啓太が、実家から遠く離れた北海道の大学に入学し、そのうちの3年生の一年間を四季を通して綴ったもの。季節ごとに章が分かれていてそれぞれに寮での生活を描いている。啓太には双子の弟、絢太がいて頻繁に連絡を取っている。新学期の新歓企画で浮き立っていると思えば、夏はおいしそうなジンギスカンに舌鼓を打っている。ちょっとした事件も起きるが、若い事の爽やかさが際立った作品だった。付属の短編はその前日談。

  • papako

    作者の『しずかな日々』や『体育座りで、空を見上げて』の系統。どちらも小中学生が主人公。こちらは大学生の男子が主人公。家族から離れて大学の寮で暮らす啓太。母の失踪、友人の死などに直面し、自分とは?生きるとは?を考える。構成や物語の雰囲気は同じような感じなのに、主人公が大学生だから?ちょっとすんなり読めませんでした。自分の状態と合わなかったのかな。ちょっと読む時間違えた感じ。『しずかな日々』再読してみようかなぁ。。。

  • ちょこまーぶる

    読後は何故か自分に素直になろうと思った一冊でした。北海道のH大に進学した大学生のお話です。途中までは主人公の啓太の咄嗟に出る厳しい言葉の裏にある心の中の言語はしっかりと言動に折り合いを付けているといった心の内に何故か反感を感じながら読んでいましたが、読み進めているうちに本当の啓太の優しさというか強さというか分からないのですが、僕の気持ちの中にストンと入ってきて感じがしました。恐らく、地元の友や北の大地での先輩や同僚そして大地の自然・緑に包まれている彼を羨ましく思っているのかもしれませんね。

  • たるき( ´ ▽ ` )ノ

    実家を離れて北海道の大学で寮生活を送っている、双子の兄・啓太。地味に見えるが自分の居場所をしっかり築き上げ、学生生活を謳歌している様子が描かれる。まさに青春そのもの!ああ、いいなあと素直に思った。悩みに正面からぶつかっていく感じが眩しい。身構えずに読めるから、主人公の感情がよりリアルに伝わってくるのかもしれない。椰月さんの作品、好きだなあ♫

  • piro

    北の大地のH大キャンパス。親元を離れ学生寮で生活する大学4年生の啓太の濃密な一年間を描いた作品。生真面目で不器用な自分にコンプレックスを感じる啓太の気持ち、何だかかつての自分を見る様で少し苦さを感じました。とは言え多くの友人に慕われ、支えられている啓太は、何だかんだ言っても幸せなのだろうな。夏の緑のなか、冬の白のなかで過ごした学生生活は、きっとかけがえのない思い出になるのでしょう。家族の問題や友人の出来事に思い悩み、涙に暮れる辛い事もあったけれど、微笑ましく、羨ましい青春です。

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