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ISBN 10 : 4623090620
Content Description
二〇一五年に創設された生活困窮者自立支援制度は「制度の適用」から「支援のための制度・資源の活用」へという視座の転換を支援者に促し、既存の福祉政策に内在する様々な課題を改めて浮き彫りにした。本書ではそれらを八つに整理・分析し、制度・支援の分立および原理の対立構造を明らかにする。その上で、「ソーシャルワークが制度の限界を補完し、制度がソーシャルワークを強化」できるよう、ソーシャルワークを核に据えたものに福祉政策を再編する必要性を提言する。「地域共生社会」時代の福祉政策・ソーシャルワークのあり方を考える上で必読の一冊。
目次 : 序章 二項対立構造分析のための視座/ 第1章 障害者と非障害者―すべての人が「障害」をもちうる事を前提とした仕組みの必要性/ 第2章 一般就労と福祉的就労―就労困難者にたいする就労支援の課題/ 第3章 住居確保と生活支援―「新しい」居住支援のための視座/ 第4章 職権主義と申請主義―意思決定を支援するアドボカシーの確立/ 第5章 現金給付とサービス給付―生活困窮者支援におけるニードと資源/ 第6章 国と地方・行政と民間―多様な主体によるパートナーシップの構築/ 第7章 公平と裁量―専門性に裏づけられた裁量/ 第8章 小地域と広域―専門職と非専門職の役割/ 終章 二項対立構造を乗り越えるために―福祉政策とソーシャルワークをつなぐ
【著者紹介】
椋野美智子 : 1956年生。1978年、東京大学法学部卒業後、同年、厚生省入省。浦和市(現・さいたま市)福祉部長、内閣府高齢社会対策担当参事官、厚生労働省社会・援護局総務課長等を経て2006年から2015年2月まで大分大学福祉科学研究センター教授。現在、松山大学人文学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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