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旅行の世界史 人類はどのように旅をしてきたのか 星海社新書

森貴史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065306406
ISBN 10 : 406530640X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森貴史 ,  

Content Description

人類は、旅によって未知の世界に触れることで発展してきた。はるか昔、アレクサンドロス大王の東方遠征は古代秩序を一変させ、大航海時代の冒険者たちは新大陸を発見して大陸間交易のパイオニアとなった。個人レベルでも聖地巡礼や遍歴修業、さらに近世の修学旅行というべきグランドツアーは旅行者の感受性や人格を豊かにしてきたことだろう。そして鉄道や自動車といった旅行のために用意されたテクノロジー、パックツアーやガイドブックといった旅行から派生したビジネスモデルも世界の風景を大きく変えてきた。本書は、紀元前から現代に至る旅行像の変遷を明らかにすることで、人類と世界の関わりを俯瞰する野心的試みである。

目次 : 第1章 “古代”英雄は旅で成長する(新人の地球への拡大/ ギルガメシュ王が残した人類最古の旅の記録 ほか)/ 第2章 “中世”世界を旅する職業人たち(巡礼者たち/ 冒険者たち)/ 第3章 “近代”自然は美しい―馬車、世界探検、アルプス登山、団体旅行(理性と産業革命の時代/ 馬車の時代 ほか)/ 第4章 “現代1”20世紀の新しい大衆旅行―長距離鉄道、豪華客船、飛行船(便利な旅行ガイドブックの登場/ ガソリンエンジンと自転車旅行の時代 ほか)/ 第5章 “現代2”新たなテクノロジーによる旅と極地探検(大空の旅/ 南極点と北極点の制覇 ほか)

【著者紹介】
森貴史 : ドイツ文学者。1970年、大阪府生まれ。Dr.phil.(ベルリン・フンボルト大学)。現在、関西大学文学部(文化共生学専修)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よしたけ

    旅行の起源は古代ローマ軍遠征。旅程の計測・記録、食糧調達、移動手段の確保などを行う非戦闘員が活躍。キリスト教布教も壮大なる旅行で、多くの人災と天災に遭い、仏語「骨折り、仕事」のtravail が旅行の紀元語に。近代旅行の走りは、英国若手貴族による知識研鑽のためのグランドツアーで、集団旅行を普及させたのは19世紀のトマスクック。本書では、マルコポーロの旅に父と叔父による前史があったこと、名声を得たコロンブスは植民地運営能力を疑問視され不遇を囲ったどの派生話や、冒険家による南極北極探検秘話なども披露される。

  • ta_chanko

    移動手段は徒歩、馬、帆船、蒸気船、鉄道、犬ぞり、飛行機、宇宙船。英雄の冒険譚(オデュッセウス)、戦争の遠征(アレクサンドロス)、学問探求の旅(玄奘)、交易の旅(マルコ=ポーロ)、大航海時代の探検、英国貴族子弟のグランドツアー、トーマス・クックのツアー旅行、蒸気船での世界周航、アムンセンの極地探検、アルピニストの登山探検などなど。自然も畏怖の対象から鑑賞・観光の対象へ。いつの時代も、旅はマンネリ化した日常から解放してくれる貴重な体験。

  • ポタオ

    古代のAU王時代から現代の宇宙旅行までの旅行の歴史をまとめた本です。今となっては旅行は娯楽ですが、昔は命を落とすかもしれないぐらいに旅は危険で困難なものだったんだなと。大衆向けのツーリズムも1800年ぐらいからあって、移動手段とともに発展してきたんだなと思いました。

  • Go Extreme

    古代・英雄は旅で成長: 新人・地球への拡大 ギルガメシュ王・人類最古の旅記録 アレクサンドロス大王東征 三蔵法師の天竺行 中世・世界を旅する職業人: 旅は病原体も運ぶ 巡礼 聖地 旅の苦難 遍歴職人・学生 ジプシー 近代・自然は美しい: 馬車 世界探検 アルプス登山 団体旅行 理性と産業革命の時代 馬車の時代 高等教育・グランドツアー トマスクック・観光旅行 伝説の南方大陸 アルピニスト誕生 現代・20世紀の大衆旅行: 長距離鉄道 豪華客船 飛行船 新テクノロジー・極地探検: 大空の旅 南極点と北極点制覇

  • delsaluto 1

    旅と言うものを切り口に、古代から現代までの人の営みを整理したもの。古代については、誰がと言うことにフォーカスがあてられているけれど、現代になるに従って何によってと言う手段にフォーカスが変わっていく。これは旅が大衆化するのとリンクしているのかもしれない。なかなか面白い切り口だった。

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