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アレクサンドロスとオリュンピアス 大王の母、光輝と波乱の生涯 ちくま学芸文庫

森谷公俊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480094490
ISBN 10 : 4480094490
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アレクサンドロス大王の母、オリュンピアス。彼女は、蛇をあやつる怪しい密儀に没頭し、妖艶な魅力でマケドニア王フィリッポス2世の心をとりこにした魔性の女なのか。息子アレクサンドロスに狂おしいまでの愛情をそそぎ、その世界帝国建設を遠くから見守りつづけた賢母なのか。それとも野心と権力欲に衡き動かされて、夫の暗殺を背後であやつり、王族の女性たちを次々と手にかけて殺した稀代の悪女なのか。激動の時代を毅然と生きぬいた大王母の波乱と悲劇の生涯を通して、古代地中海世界の真実に迫る。

目次 : 第1章 密儀/ 第2章 同盟/ 第3章 王子/ 第4章 宮廷/ 第5章 亀裂/ 第6章 暗殺/ 第7章 情愛/ 第8章 抗争/ 第9章 故国/ 第10章 動乱/ 第11章 決戦/ 第12章 断絶

【著者紹介】
森谷公俊 : 1956年徳島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学院博士課程、東京都立大学助手を経て、帝京大学文学部史学科教授。専攻は古代ギリシア史・マケドニア史、研究テーマはアレクサンドロス大王など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mana

    アルシノエ2世(エリザベス・ドネリー・カーニー)を読んで再読。前回はちくま新書だったけど、文庫版もあるということでこちらを読んだ。アルシノエ2世は本書では出てこないけど、著者のカーニーには触れている記載があった。本書で語っている一夫多妻制による弊害は、プトレマイオスのエジプト宮廷でもあったもの。地位が流動的だから恐怖心が煽られて争い合うしか無くなってしまう。

  • unknown

    アレクサンドロス大王の母オリュンピアスに焦点を当てて歴史を読み解かんとする1冊。夫フィリッポス二世暗殺の陰謀、二世の他の妻との確執、大王死後の後継者争いなど、彼女の生涯は血生臭い権力闘争のエピソードに事欠かない。蛇に纏わる魔性の女というイメージ、残忍な所業の数々から後世の歴史学者から悪女として伝えられることが多い彼女であるが、一方で息子への強すぎる母性愛を持った人でもあった。最終的に彼女も権力争いの犠牲となってしまうのだが、生き残りを賭けて激動の時代を足掻いた一人のしたたかな女性であったことには違いない。

  • ハルバル

    オリュンピアス=残忍な毒婦というイメージはギリシャ人歴史家の偏見やカッサンドロスのプロパガンダによって歪められたものだった。後継者を確保する為と政略が結び付いた一夫多妻が、マケドニア王国の分裂を生みアレクサンドロスの血統も途絶えてしまうという皮肉。血みどろな後継者戦争と王族女性達の運命には暗澹となるが、オリュンピアスだけでなく軍人王妃エウリディケやクレオパトラの毅然とした態度に王族の気高さを見た。女性が権力を得ようと能動的に動けば叩かれるのは現代でも変わらないよなぁ

  • 読書記録(2018/10〜)

    女性史として面白かった。前半は大王の母オリュンピアスが中心、後半はディアドコイを描くためマケドニア王族の女性が多く登場。マケドニアの一夫多妻には正妻の概念がなく、ギリシア人には理解できなかった。しかし妻同士が対等ってのはつらいな。 本書に登場する王族女性9人のうち、消息不明を除き8人全員が非業の死を遂げる。かつて読んだメアリ・ルノーの小説『アレクサンドロスと少年バゴアス』の続きにこの悲劇が描かれておりずっと読みたいんだが未邦訳。英語読めないので(涙)邦訳望む!★201/8/12/24 メモあり

  • t.i

    教科書読んでる感じ。同じ名前の人多すぎ。

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