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デモクラシーのいろは

Eto Mori

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041141762
ISBN 10 : 4041141761
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan

Content Description

東京・下落合、戦火を逃れた邸宅に集められた4人の女性。
GHQの一声で、彼女たちの人生を変えるハチャメチャな同居生活が始まった。

1946年11月、日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた “民主主義のレッスン”。いやいや教師役を引き受けた日系2世のリュウ、地位と邸宅を守るためこの実験に協力した仁藤子爵夫人、生徒として選ばれた個性豊かな4人の女性――それぞれの思惑が交錯する中、風変わりな授業が幕を開ける。希望と不安、そして企み‥‥‥‥。波乱の展開が感情を揺さぶる、今年一番の超大作!

【著者紹介】
森絵都 : 1968年生まれ。91年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞と産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 旅するランナー

    敗戦国日本へのGHQによる民主化政策。日系通訳官サクラギは4人の日本人女性への民主主義教育役に任命される。6カ月に渡るドタバタと最後にまさかのどんでん返し。強烈なキャラたちに大笑いしながら、民主主義の真髄も見えてくる傑作です。

  • starbro

    森 絵都は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者6年ぶりの長編小説、戦後民主主義レッスン譚でした。GHQが日本に民主主義を定着させるにあたって、本書の様なエピソードがあったのでしょうか❓ 興味深く、面白く読みましたが、少し冗長な気がしました。 https://kadobun.jp/special/mori-eto/democracy-no-iroha/

  • buchipanda3

    戦後、間もない頃が舞台。デモクラシーという堅めのお題となっているが、当時の女性たちの人間味溢れる群像劇として面白く読めた。GHQ主導の民主主義のレッスンを受ける彼女らは同じ年頃でも、みな違う戦争体験をしていて想いも違う。それだけに教師役のサクラギも四苦八苦。でも徐々に、というよくある展開かと思ったがそればかりではなかった。答えは教えて貰うばかりではなく、自分の物語を紡ぐ中で見つけていくものなのだなと。オホホおばさんにマネカッサー、何より和太鼓の師匠と脇役もドラマ向き。あとヤエ太鼓には二度愉しませて貰った。

  • 星群

    デモクラシー≠ヘでも苦しい¥ホ。面白かったです。彼らに楽しませてもらいました。大好きな絵都さん、何冊も読んでいますが、今までの中で一番コメディ色が強い気がします。茶器盗難も新年の書き初めも自由研究のカメラも、全部伏線だったとはね!脱帽しました。健気なクニちゃんが可愛くもあり、その成長が眩しくもありました。戦争経験者でも、生まれた立場で全然違うものになるんだと、思い知らされました。

  • 樋口佳之

    初めての著者。ちょっとだけ確認した範囲で児童文学をカバーしている方ですが、本作、青少年少女向けに大変お薦めではと読み終えました。GHQ民政局、ニューディーラー、ケーディスの描かれ方や、語り口が現代風に多少寄りすぎではと思う部分がありましたけれども、デモクラシーってなんぞってお話を、敗戦直後の状況を描く酷く固すぎない物語の中で、今を生きる読み手として考える事ができると思います。/「民主主義者によってのみ民主主義は支えられる」どこかで読んだ言葉ですが、では、民主主義者って何?一つの答を読んだように感じます。

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