自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門 講談社現代新書

森村進

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061495425
ISBN 10 : 4061495429
フォーマット
出版社
発行年月
2001年02月
日本
追加情報
:
18cm,216p

内容詳細

個人の自由と経済の自由は両立するか。市場における自己責任を貫きながら、政教分離、公共事業の停止、国債の廃止など、真に自由な社会実現の可能性を探るリバタリアニズムの挑戦。

【著者紹介】
森村進 : 1955年東京生まれ。1977年東京大学法学部卒業。現在、一橋大学大学院法学研究科教授。法学博士。専攻は法哲学。主な著書に『権利と人格』創文社、『財産権の理論』弘文堂、『ロック所有論の再生』有斐閣、訳書にデレク・パーフィット『理由と人格』勁草書房など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日本におけるリバタリアニズムの第一人者が...

投稿日:2021/03/02 (火)

日本におけるリバタリアニズムの第一人者が書かれた本です。自由を重視する学説としては、リベラリズムとリバタリアニズムがありますが、これを明確に区分することは意外と難しさを覚えるかもしれません。また、リバタリアニズムのなかにも種類があるとなるとお手上げという方もおられるでしょう。本書はこれらをうまく整理しており、入門書として最適なものとなっています。

ai さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • (haro-n) さん

    時間がかかりましたがなんとか読了。私は本書を読むまでは、リバタリアン(新自由主義)を、市場原理を重視し社会福祉を軽視する弱肉強食を突き進む良くない考えと誤認していた。実際は、自由主義を経済的自由と個人的自由の軽重により保守派、権威主義、リベラル、リバタリアンとカテゴライス出来ることを知った。更に、リバタリアンの中でも政府の果たす役割の大きさなどにより考えが様々に分かれる。基本的な考えが自己所有権と関係していること、個人の自由を重視するが、共同体の重要性を認めるものであること、「権力は絶対的に腐敗する」↓

  • ころこ さん

    冒頭の個人的自由と経済的自由の図はリバタリアニズムを他の思想との違いを平面に落とし込みたいだけで、本当はリバタリアニズムもリベラリズムも実現する社会は穏当なところに落ち着くはずです。では何が違うかというと、そこまでの経路が違う。実際、経済的自由を奪われると思想的、身体的自由も奪われる。その想像力というか、前提とする考え方が違うだけだと思いますが、経済的自由が無くて身体的自由があるとはどういうことか、正直そういう状況を想像できません。リベラリズムの人も反権力といって、現実には抵抗するのではないかと思います。

  • venturingbeyond さん

    読メ登録以前に読了(手元にあるのは2006年の6刷)していたが、この度、某大学指定校推薦合格者の入学前課題図書の1つにあげられていたため、生徒へのアドバイスのため書棚の奥から引っ張り出して再読。森村先生も6年前に一橋を退官されており、そりゃあ自分も年も取るわと懐かしさこみでの通読でした。中身は、所々で森村説もしっかり主張されるものの、論者によって主張に幅のあるリバタリアニズムの全体像に目配せのきいた良質のリバタリアニズム入門。課題図書云々は脇に置いても、社会科学志望の生徒に背伸びさせて読ませてみたい一冊。

  • ステビア さん

    仕事のため再読。かなりよくまとまった入門書であることを再確認。力強い理念も感じる。

  • しゃん さん

    リバタリアニズムの入門書と思って読んでみたが、所々、なぜその結論に至るのかが分からないところがあった。やはりもっと知識を増やしておかないと、すっと理解できないのかもしれない。本書を読んでみて思ったことは、この混迷の時代、特にあらゆる組織が肥大化し、個人が圧倒され翻弄されている中にあっては、もう一度、個人の自由というところに立脚点をおいて現在の様々な制度を捉え直すことが重要だということ。17年前に出版された本であるが、環境問題など、現在も問われている論点が論じられていて、古さを感じなかった。

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